4つのうち1つだけ生きている
2017/09/15
こんにちは!
リノベーション事業部の森岡です。
昨日は休日だったのですが、
以前から気になっていたギャラリーが家から歩いて行ける距離にある事を知り
さっそく行ってみることにしました。
近所をあちこち歩いてみると、
改めて素敵な施設やお家が多いなぁとうっとり。
家のことを少しだけ知ってから見ると、視野が広がったようで楽しい。
町並みも新鮮に感じます。
あの壁は窯業系サイディング!
あっちはガルバリウム!
あれはRC造(鉄筋コンクリート)だなぁ...
などなど。
そして目的地へ到着。
ギャラリー門馬ANNEX
開催中だったのはクスミエリカさんの作品展です。
クスミエリカさんは写真のコラージュや加工によって、
独特な世界観を作り上げるフォトグラファーであり、アーティストさん!
(イラストに見えますが写真なんですよ〜!)
現実にあるもの同士の組み合わせで、
現実にはあり得ない、超現実の世界を表現しています。
今回の作品展もとても素敵でしたよ^^
天井から吊り下げられたアクリル板の上で、不思議な世界が表現されていて、
一枚で見ても成り立つけれど何枚も重ねてみることで重厚感があって幻想的で...
何層かの空間が重なったり、角度を変えると離れたり。
何とも言い表し難い夢の中の風景が具現化されたよう!
クスミさんご本人もいらっしゃったので、作品のお話を聞くことが出来ました。
私がふと目を止めたのは、
童話に出てきそうな、不思議な建物の写真。
「この建物は何ですか?」
と尋ねると、
「実在する4つの建物の写真を組み合わせて、1つに見せているんです」
との事でした。
そして4つのうち3つは廃墟なんだそう。
ほほーう...すごい。
その話からなんだか、生と死が連想されて、
「4つのうち、1つだけ生きているんだな」
と思いました。
言葉は悪いかもしれませんが、
廃墟というのは、人が住まなくなり、忘れられてしまって
それは要するに家にとっての「死」ではないか?
そうおもいません?ねぇ?
人が出入りしたり、住んだりするからこそ、
生きている家と言えるのかも...
そんなとき、井上部長が以前言っていた、
「建築屋は建物の医者であるべき」という名言が過ぎりました!
家の不具合が起きた時に、取り敢えず簡単に直す対症療法ではなくて、
どうして不具合が起きたのか?
という原因を考えて、根本から改善すること。
最善の方法を導き出すこと。
そういう建築屋であるべきだ...!
そんなお話でした。
現在、人が住んでいない家だって、
リノベーションでまた蘇らせる事が出来るんだなあ...
そう思ったら改めてすごく、素敵な仕事です!
(^O^)
おしまい