最近めったに見なくなりました。
2017/08/16
こんにちはー
リノベーション事業部の川崎です。
突然ですが・・・皆さんこれ知ってますよね?
先日、お客様と五重塔の心柱なんかの話をしてた時にふと思ったのですが、最近見なくなった道具の一つでした。
そもそも、真壁の和室を北海道で作ることは、断熱的にも(外断ならできるかも・・)ほぼ無くなりました。付け柱、付け鴨居、付け長押などを使って、大壁に真壁風和室にするのがせいぜいです。
実は、道具ひとつでも色々面白い話があって・・・
通常、かんなは、鉋台に二枚の刃が斜めに刺さっていて、下側の刃を「鉋身(鉋刃)」といい、上側の刃を「裏金」と言います。
よくテレビなんかで薄〜くかんな屑を出して、透かして見るようなことをしていますが、実は、鉋刃一枚の方が、薄く綺麗にできます。
ご存知と思いますが、裏金は逆止めと言い、木の目が所々逆目になっているところを処理するためのもので、逆目が多い場合鉋刃の先に近づける様にセットします。
つまり、目の揃った木材で裏金をほとんど出さずに(一枚刃のかんなもあります)やった方が綺麗に仕上がります。
職人によって、きちんと仕上がった柱を横に積み重ね、一本を持ち上げると下の柱が一瞬くっついで持ち上がる、なんて経験もしたことがあります。かんな掛けすることで、表面の防水効果も出るんです。すごかったなー
たださらに昔の人はすごくって・・・・・
かんなは、基本、刃の幅以内じゃないとなりません、幅の広い板に使う場合かんなの端っこで、シマシマになってしまいます。(本当は、技術があれば、できますけどね)
そこで、幅広の板に使うのが・・・
槍かんな。これなら広い板でも大丈夫です!