墨付け・切り込み
2020/09/13
リノベ筒渕です
私たちのリノベーションの大工工事の開始は 墨付け・切り込みです
弊社工場のエーステックの土場で 柱・梁などに 一本一本に印を付け 刻みます
昨今 新築ではプレカット(機械加工)が主流というか当たり前ですが
(エーステックはプレカット工場なので 竹内建設の新築はエーステック製です)
私たちのリノベーションでは 既存の土台や 柱・胴差しを残すので
それに合わせて 一棟一棟 大工さんが 墨付け・切り込みを行います
先日 若い鈴木棟梁が墨付け
若い子方の松田大工がノミを使い刻みます
この時代の若い大工の二人が 墨付け・切り込み出来るのが
凄くて 嬉しくて 「慣れたもんだねぇ」 と言うと
「筒渕さんに褒められると嬉しいっス!」 って
普段 私はこんなに優しいのに キツイ厳しいと思われてるのかと思いながらも
この若い二人は 本当に貴重な存在ですよね
その墨付け・切り込み作業も 普通は ボールペンやマジックを使うことが多いのです
が
苅田大工さんは 墨サシ 墨壺を使っていました(何故今まで気付かなかったのだろう?)
墨を付けた 柱を手板に 印を付けていきます
その手板を 上棟(棟(屋根)まで上がった)の棟札の代わりに
2階上の小屋裏に貼り付けてくれて 「付けといたぞ」って
そんな 心意気 凄くいいです
大工さんも これらが仕事だから 当たり前に作業を行うけど
そのお家が 大工さんの作品で 想いも強く
墨付け・切り込み
柱・梁 一本一本に 魂が込もっていると思いました