タンクちゃん
2019/04/12
おはようございます。リフォーム事業部、澤山です。
さて、こちらのホームタンク。
灯油の貯蔵を目的とする事から灯油タンクとも呼ばれています。
昔は各家庭にありましたが、近年はガスや電気と熱源が多様化
した事により灯油タンクのない家庭も増えてきました。
そして少々年季の入ったこちらのホームタンクは20年超の年代物。
手をかけずに騙し騙し使っていましたが足元が錆びて遂に交換に至りました。
ホームタンクは組み立て式なので脚と胴体がバラバラ入荷されます。
タンク自体が重いので配達業者さんから「荷受の際は絶対に誰かいて
ください。」と念を押されるのも灯油タンクの特徴です。
組み立てた新しいタンクがこちら。新しい方はシュッとしてますね。
せっかくなので見比べてみましょう。
形的に大きな違いもなくストレーナーもあまり変わらず...
物の進化が著しい現代の日本において何十年も前から変わらない
ホームタンクの完成度に驚かされます。まさに長州力、建築界の長州力と言えましょう。
形は一緒ですがメーカーによりタンクに彫られている模様が違います。
近所のタンク巡りをするのも楽しいかもしれません。
そんなホームタンクも時代の流れに合わせて細かい部分は変わりました。
メーカーにより異なりますが、油量計の残量ラインは昔はガソリンに
合わせたのでしょうか、英語表示でしたが日本語に変わり分かりやすくなりました。
キャップは盗難防止の為に鍵をかけられる様になりました。鍵は別売りです。
そして特筆すべきはこちら。なんだかお分かりでしょうか。
こちらは足掛け。給油口はタンク上部の高いところにあり、なかなか
給油ホースを差し込むのも大変。ですが、ここに足を掛けることで
小柄な人でも給油を楽にしてくれます。素晴らしいユニバーサルデザインです。
時代を反映する進化を遂げたホームタンクですが、交換までせずとも
簡単なメンテナンスとして塗装もできます。真冬になると塗装ができ
ないのはもちろん、地面がしばれて土台用に土を掘れなかったり、
凍ってしまう為にタンク内の灯油を抜き取るのが大変だったりと
取替の条件も限られてきます。意外と知られていませんがホームタンクの
メンテナンスはこれからが旬なのです。
札幌も遂に暖かくなってまいりました。お花見の前に平成最後のメンテ
ナンスはいかがでしょうか。もちろん、令和最初のメンテナンスのご相談も
お待ちしております。
平成最後の澤山でした。