【実例あり】ウォークインクローゼットの後悔ポイント15選!失敗しない方法

2025/10/28

目次

衣類だけでなくさまざまな荷物をしまえて、多様な使い方ができるウォークインクローゼットに憧れる方も多いでしょう。快適な家づくりには、適切な収納スペースが欠かせません。

ただ、大きな収納は間取りにも影響するだけでなく、うまく活用できずに後悔するケースも少なくありません。

そこで今回は、ウォークインクローゼットの後悔しやすいポイントと失敗を防ぐための5ステップを紹介します。使いやすいウォークインクローゼットの建築実例も紹介しますので、家づくりで失敗しないために、ぜひチェックしてみてください。

ウォークインクローゼットとは?普通のクローゼットとの違い


ウォークインクローゼットは、その名のとおり人が中に入って歩ける広さがある収納スペースです。普通のクローゼットが壁に面して設置された奥行きの浅い収納なのに対して、ウォークインクローゼットはひとつの小部屋のような広々とした空間になっています。

<ウォークインクローゼットと一般的なクローゼットの違い>



ウォークインクローゼット 一般的なクローゼット
広さ ・人が入って歩ける
・広さは約1.5~3帖程度
奥行き50~60cm程度
使い方 ・衣類、スーツケース、スポーツ用品、季節家電なども収納できる
・中で試着や着替えもできる
主に衣類を収納する
レイアウト ・二列、L字型、コの字型など
・広さに合わせて設計できる
ハンガーパイプや棚が一列に設置されているものが多い

ウォークインクローゼットで後悔しやすいポイント15選と対策


ウォークインクローゼットは、慎重に検討しないと後悔してしまう場合があります。ここでは、ウォークインクローゼットのよくある失敗例15選とその対策について、以下の3つの項目に分けて紹介します。

●    間取り・動線編
●    広さ・収納力編
●    設備編

順に見ていきましょう。

【間取り・動線編】位置や形状の後悔ポイント


大きな収納スペースは、間取りや動線に気を配らないと、かえって生活しづらくなってしまいます。よくある後悔例とその対策を紹介します。

■後悔1 洗濯・片付け動線から外れた位置で使いにくい
洗濯した衣類を収納する際、ウォークインクローゼットが洗濯機やベランダから離れた位置にあると、運び入れるのが面倒になりがちです。
洗濯乾燥機で乾かすなら洗面所の近く、ベランダに干すなら窓から出入りしやすい位置など、動線を考えて配置すると効率的です。

■後悔2 寝室を通る動線で家族に気を遣う
寝室にウォークインクローゼットがあれば、朝起きてすぐ着替えができるなどのメリットもある一方で、家族が寝ているとき出入りしづらいといったデメリットもあります。

複数人分の衣類をまとめて収納する場合、寝室内を通らずに出入りできるよう、廊下などからでもクローゼットに入れる別の扉をつけるとストレスを減らせます。

■後悔3 デッドスペースが多く収納力が少ない
ハンガーパイプをL字型やコの字型にすると収納力が増すように感じられますが、角や奥のスペースが使いづらく、デッドスペースが生まれやすくなります。

大型の季節用品や手持ちの収納ケースを入れる予定がある場合は、きちんとサイズを測って無駄な空間が生じないか検討しましょう。収納する物のサイズに合わせて棚やハンガーパイプの高さ・奥行きを調整するとデッドスペースを減らせます。

■後悔4 通路が狭くて物が置けない、すれ違えない
人が通る通路の幅を狭くし過ぎると、物が置けない、通りにくいなどの問題が出てきます。衣類を収納すると想像以上にスペースが狭く感じられるため、人がすれ違える程度の幅を確保しましょう。

【広さ・収納力編】スペースとレイアウトの後悔ポイント


収納したい物のサイズや量を事前に確認しておかないと、収納力が足りず後悔する原因になります。広さや収納力に関する後悔しやすいポイントは、以下のとおりです。

■後悔5 手持ちの服が収まらない
なんとなくで広さを決めると、手持ちの服が収まらない場合があります。まずは、どのくらい服があるのか、量を確認してみましょう。畳んで衣装ケースに入れるか、ハンガーに吊るすか、収納方法によっても必要となるスペースが変わるため、どのくらいの奥行きや幅が必要かチェックしましょう。

■後悔6 ウォークインクローゼットを設置したら部屋が狭くなった
一般的なウォークインクローゼットは1.5〜3帖以上と、小さな個室程度の広さになります。ほかの部屋や廊下の広さや動線を圧迫しないよう設計しましょう。

■後悔7 広すぎて使いこなせず空間を持て余している
実際に物を収納してみたら、クローゼットが埋まるほどの量ではなかったという場合もあります。広いクローゼットをつくるより、居室を広くした方がよかったと後悔してしまうケースです。
本当にウォークインクローゼットが必要かどうか、衣類の量に見合った収納のサイズを慎重に検討してみましょう。

■後悔8 着替えるスペースを考慮していなかった
衣類を収納してみると思ったより通路にゆとりがなく、着替えづらいといった失敗もあります。通路幅を広く取れない場合は、すべての壁を収納に使うのではなく、一部分の壁をあえて空けて着替え専用のスペースを取ってみてください。

■後悔9 ハンガーパイプや棚の高さが合わず衣類をしまいにくい
ハンガーパイプは高すぎると手が届きにくく、低すぎると衣類の裾が床についてしまいます。上部や下部の棚も、高すぎて出し入れしにくい、低すぎて入らないなどの問題も生じます。
衣類の丈に合わせて適切な高さのハンガーパイプを設置しましょう。ハンガーとは別に、高さを調節できる可動棚を組み合わせると、衣類以外の荷物もしまいやすくなります。

【設備編】湿気・扉・照明など見落としがちな後悔ポイント


扉や照明、窓などの設備の有無で後悔するパターンもあります。設備に関する後悔ポイントは、以下のとおりです。

■後悔10 換気扇がなく湿気とカビが発生した
衣類や荷物が詰め込まれた密閉空間では湿気がたまりやすく、嫌なにおいやカビが発生することもあります。通気性が悪くならないよう、換気扇の設置などがおすすめです。

■後悔11 扉がなく中が丸見えになる
ウォークインクローゼットには、扉がなく完全な個室にならないタイプもあります。
開放的で通気性もよく、建築コスト削減などのメリットがある一方で、リビングや玄関付近に設置すると、来客の視界に入ってしまいます。扉を設けない場合は、カーテンやロールスクリーン、のれんなどで目隠しをすると来客時にも安心です。

■後悔12 窓からの光で衣類が日焼けしている
窓を設置すると、直射日光で衣類が日焼けしてしまうおそれがあります。窓を設けるときは、強い日差しが直接衣類に当たらないよう方角や大きさ、高さなを検討しましょう。カーテンやブラインドなどで日差しを遮る方法も有効です。

■後悔13 照明が暗くて服の色が分からない
照明の位置や明るさによっては、クローゼット全体が照らされず、服の色が正しく見えない場合もあります。
必要な明るさや最適な設置場所は、プロに相談してみてください。真上に照明をつけてもほかの衣類の陰になってしまうこともあるので、後付けできるライトなども検討してみましょう。

■後悔14 電気の消し忘れがストレスになる
うっかりクローゼットの電気を消し忘れて、ストレスになることもあります。人の動きに反応して自動的についたり消えたりするセンサーライトなら、消し忘れの心配もありません。自分でスイッチを操作する手間も省けるので、荷物を持っているときにも便利です。

■後悔15 コンセントがなくアイロンや家電が使えない
広さのあるウォークインクローゼット内では、アイロンがけなどの作業も可能です。このほか、除湿機や扇風機などの家電を使える広さがあるにもかかわらず、コンセントがないと別の部屋までコードを接続しなければなりません。
どのような家電を使うか検討したうえで、コンセントの数と位置を決めておきましょう。

後悔しない!理想のウォークインクローゼットをつくる5ステップ


理想のウォークインクローゼットをつくるには、段階を踏んで準備しておくことが重要です。ここでは、5つのステップに分けてご説明します。

STEP1. 何をどれだけ収納するか書き出す

まずは、手持ちの荷物や衣類を確認し、何をどれだけ収納するか書き出します。現在のクローゼットからすべての衣類を出し、服の種類や枚数、丈の長さ、服の厚みなどを調べましょう。ハンガーに吊るすか、衣装ケースにしまうか、収納方法も決めます。

衣類以外にも、衣装ケースやスーツケース、季節家電やスポーツ用品など、大きな荷物の高さや幅を計測しておくと収納に必要な広さがわかるでしょう。

STEP2. ライフスタイルに合った動線に配置する

次に、ライフスタイルに合った動線から、ウォークインクローゼットを設置する位置を考えましょう。ウォークインクローゼットの位置は着替えや収納以外に、洗濯や片づけなどの家事の効率にも影響します。暮らし方に合わせて、慎重に選びましょう。

生活動線や使い方に合った配置を考えるには、どんなタイプのウォークインクローゼットにするかも大切です。形や出入り口の数によって、動きやすさや収納量が変わってきます。
ウォークインクローゼットには、大きく分けて2つの種類があります。出入り口が1つのウォークイン型と、出入り口が2つ以上あり通り抜けできるウォークスルー型です。ウォークイン型は収納に特化した小部屋として使えますが、ウォークスルー型は出入り口にスペースを割くため収納できる容量は減ります。

ただ、出入り口が複数カ所にあれば廊下や洗面所とつなげて家事がスムーズに行えるほか、深夜や早朝などの時間帯でも家族に気兼ねせず使えるので、便利です。

家族全員分の衣類を収納できるファミリークローゼットをつくるなら回遊できるウォークスルー型がおすすめですが、プライバシーを重視して個別に使うならウォークイン型が適しています。

STEP3. 最適な広さを検討する

位置が決まったら、広さを検討しましょう。一般的なウォークインクローゼットの広さは、1.5〜3帖以上が目安です。

<ウォークインクローゼットの広さの目安>
●    1人用:1.5帖前後
●    夫婦2人分:2帖前後
●    夫婦と子ども2人のファミリークローゼット:3帖

これはあくまでも目安であり、持ち物の量や収納方法によっても必要な広さは異なります。
また、ほかの部屋が狭くならないかなど、家全体の間取りとのバランスも重要です。荷物の量や動線などと合わせて、最適な広さを決めましょう。

STEP4. 使い勝手の良いレイアウトを考える

ウォークインクローゼットには主に4種類のレイアウトがあり、ハンガーパイプや棚をどのように配置するかによって、使い勝手が変わります。基本的な4種類のレイアウトの特徴を以下にまとめました。

<ウォークインクローゼットのレイアウト別の特徴>



ハンガーパイプや棚の配置 特徴 広さと利用人数の目安
I型 壁一面に1列で配置 ・シンプルな形状で通路幅を取りやすい
・もう一方の壁に鏡を設置できる
1.5帖程度/1人用
II型 壁二面に並行して配置 ・I型の2倍ほど収納量がある
・通路が狭くなりやすい
2帖程度/2人用
L字型 直角に接する二面に配置 ・角を有効に使える
・着替えスペースを取りやすい
1.5~2帖程度/
1人でたっぷり収納したい人向き
コの字型 壁三面にコの字型に配置 ・最も収納力が高い
・広さが求められる
3帖以上/4人用

間取りや人数に合った最適なレイアウトを検討しましょう。

STEP5. 快適性を高める設備をリストアップする

位置や広さが決まったら、より快適に使うために必要な設備もリストアップしましょう。スペースを確保しておけば、入居後のカスタマイズもしやすくなります。ウォークインクローゼットを快適に使うための主な設備は、以下のとおりです。

●    扉
●    換気扇
●    収納棚
●    照明
●    除湿機
●    窓

転職や子どもの成長など、将来的に生活スタイルが変わる可能性も視野に入れ、あとで調整できる柔軟な設計にしておくと、長く快適に使えます。

【建築実例】使いやすいウォークインクローゼット3選    

実際に竹内建設で施工した使いやすいウォークインクローゼットの実例3例をご紹介します。

事例1 フルオープンで開放的なウォークインクローゼット


階段を上がった先にあるオープンなウォークインクローゼットです。下の階からは見えづらい位置にあり、来客時にも視線が気になりません。


L字型のレイアウトで収納力も抜群。生活動線上にあり、壁がなく開放的で、扉を開閉する手間もかかりません。窓からは柔らかい光や風が入り、湿気・換気対策も万全です。

事例2 水回りに近く家事動線が良いウォークインクローゼット


キッチンや洗面所、浴室などの水回りにつながる通路に配置した、Ⅱ型のウォークインクローゼットです。すぐ先に洗濯物を干すポールもあり、洗濯して乾いたらそのままハンガーにかけられるので、家事動線も抜群です。


全体を見渡しやすいため、忙しい朝でも服を選びやすく、スムーズに身支度ができるレイアウトです。

事例3 壁紙にもこだわったおしゃれなウォークインクローゼット


コンパクトなウォークインクローゼットですが、L字型に配置して空間を無駄なく使っています。奥の壁にはハンガーパイプを上下2段に設置しており、丈の短い服などを効率よく収納できます。


壁紙にもこだわったおしゃれなデザインで、洋服選びも楽しくなりそうですね。

ウォークインクローゼットに関するよくある質問    


ウォークインクローゼットは、細かい部分のカスタマイズが可能な分、迷うことも多いでしょう。ここでは、ウォークインクローゼットに関するよくある代表的な質問3つにお答えします。

Q. 扉はつけるべき?カーテンやロールスクリーンとの比較は?

扉をつけるかどうかは、ライフスタイルや使い方次第です。落ち着いてゆっくり着替えたいなら扉付きタイプ、開け閉めの手間を省いて出入りしやすくしたいなら扉なしタイプがおすすめです。カーテンやロールスクリーンでも、手軽に目隠しができます。

Q. ウォークインクローゼットは部屋として使える?

扉付きの個室タイプで、3~4帖ほどの広さがあれば、小さい子どもの遊び場や書斎としても活用できます。

将来、部屋として使う可能性がある場合は、窓やコンセントをあらかじめ設置しておきましょう。棚やハンガーパイプは、可動タイプを選ぶと取り外しや高さ調整ができて便利です。

Q. 今あるウォークインクローゼットを使いやすくする収納アイデアは?

■吊るす服と畳む服を分ける
すべての服をハンガーパイプに吊るすと目的の服を探しにくくなるため、シワしわになりやすいシャツは吊るし、伸びやすいニット類は畳むなど、衣類の特性で分けて収納しましょう。

■使用頻度でしまう場所を分ける
一度すべての服を整理して、よく着る服は手前、あまり使わないものは奥や上の棚などにまとめると出し入れがスムーズです。

■後付けできるグッズを活用する
置くだけで使えるセンサーライトや高さを調節できるハンガーパイプなど、後からでも設置できるアイテムを取り入れると、限られた空間でも快適に使えます。

具体的な計画で後悔のないウォークインクローゼットづくりを

広々としたウォークインクローゼットを検討する際は、持っている衣類や荷物の量やサイズを確認して本当に必要かどうか検討したうえで、広さや間取りなどの計画を立てましょう。

位置や広さ、設備などで迷ったら、ぜひ竹内建設にご相談ください。ライフスタイルに沿った理想のウォークインクローゼットづくりのお手伝いをさせていただきます。
家づくりをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

▶︎お問い合わせはこちらから

contact

各種SNSでもメッセージを受け付けております。
お気軽にご相談ください。

  • Instagram
  • Facebook
  • Pinterest
  • LINE
資料請求