【実例あり】玄関の外構をおしゃれに見せるコツ3つ&アイデア4選
2025/10/09
目次
玄関の外構は、家全体の第一印象を決定づける大切なポイント。住宅の形や外壁デザインにこだわっても、アプローチや門構えが殺風景では物足りないですよね。これから注文住宅を建てるなら、外構までおしゃれに計画しませんか。
この記事では、玄関の外構をおしゃれに見せる3つのコツと4つのアイデア、アプローチに使用できる8種類の素材の特徴や見せ方のポイントを解説します。理想の玄関外構を実現させるヒントにしてください。
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「玄関の外構」は玄関まわりから道路まで
玄関の外構とは、建物の玄関まわりから道路との境界線までの屋外空間全体を指します。
具体的には、以下に挙げる部分です。
● 玄関ポーチ
● アプローチ
● 植栽エリア
● 門柱や門塀
● 駐車場
なお、意味が混同されやすい「玄関の外構」と「アプローチ」の違いは、範囲の広さです。
「玄関の外構」が道路から玄関までの空間全体を意味するのに対し、「アプローチ」は門から玄関ポーチ手前までの通路部分を指します。
玄関まわりの外構をトータルでおしゃれにデザインすると、道路から建物を見た建物全体の印象を大きく向上できます。
玄関の外構をおしゃれにつくるコツ3つ
はじめに、玄関の外構をおしゃれに仕上げるための3つのコツを紹介します。
玄関まわりの印象をアップさせるポイントをおさえ、外構計画を考えるヒントにしてください。
家の外観デザインとテイストを合わせる
玄関外構をおしゃれに見せるためには、建物の外観デザインとのテイストの統一が大切です。家の外観と外構の雰囲気が合っていると、一体感のある玄関まわりになります。
具体的には、素材や色使いのテイストを合わせる方法がおすすめです。モダンな外観の住宅にはシンプルで無機質な素材、ナチュラルな外観の住宅には自然素材を使った外構が似合います。黒い外壁の住宅には、グレーのコンクリートやホワイト系のタイルを使い、モノトーンでまとめると洗練された雰囲気になります。木目調の外壁にはレンガなどの温かみのある素材が調和しやすいでしょう。
奥行や立体感を演出する
奥行きと立体感を意識することも、玄関外構をおしゃれに見せるコツのひとつです。空間に奥行きがあると、エントランスを広々と見せられます。
たとえば、アプローチに緩やかなカーブを取り入れるのは、奥行きを生み出す代表的な手法です。段差のあるアプローチや植栽・花壇などを設けると、立体感を演出できます。
プライバシーの対策をする
おしゃれな玄関外構をつくる際は、プライバシーを守る機能も重要です。道路から玄関までの見通しがよく、あまりにオープンな外構は殺風景に感じられるだけでなく、住む人のプライバシーが確保されないだけでなく防犯リスクも高まります。
玄関前は、適度な目隠し効果のある門柱やフェンス、植栽を配置し、外部からの視線を遮りつつ立体的な景観をつくりましょう。
人が近づくと明かりが灯るセンサーライトや、足元を照らすアプローチライトは、建物や植栽を浮かび上がらせ、転倒のリスクを軽減できるほか、夜間の防犯対策にもなります。玄関外構を検討する際は、照明を含めて計画を立てるのがおすすめです。
玄関の外構をおしゃれにするアイデア4選
玄関外構をおしゃれに見せるには、外構の計画だけでなく、建物の設計段階からアイデアを考えておくのが理想です。一方で、新居に住み始めたあとからできる工夫もあります。
ここでは、玄関まわりをさらに魅力的に見せるアイデアを紹介します。
● 庇・インナーポーチをつくる
● 照明でライトアップする
● 植物や花を置く
● 木目調の軒・ウッドデッキを設ける
それぞれ詳しく見ていきましょう。
庇・インナーポーチをつくる
デザイン性の高い庇(ひさし)やインナーポーチがある玄関は、玄関外構に立体感や高級感をもたらします。
インナーポーチとは、建物の一部がくぼんでいるように見える玄関ポーチのスタイルです。くぼんでいる部分だけ木目の外壁に切り替えるデザインも人気があります。
特にシンプルな箱型の建物は平坦な印象になりやすいため、庇を取りつけたりインナーポーチを設けたりする方法がおすすめです。庇やインナーポーチによって外観に凹凸が生まれると、奥行きがあるおしゃれな玄関に仕上がります。
照明でライトアップする
夜間に玄関まわりをライトアップすると、安全性が向上するだけでなく、センスの良さを演出できます。植栽や門柱を照らす際は、地面から上向きにあてると幻想的な雰囲気をつくれるでしょう。
照明の色は、蛍光灯のような白色ではなく電球色を選ぶと優しい雰囲気になり、暗くなってから帰ってくる家族を温かく迎えられるので、おすすめです。ホームセンターなどで後付けできる屋外用照明も市販されていますが、デザインにこだわったり、タイマー機能などを利用したりする場合は、新築時に設置しておきましょう。
花や樹木などの植物を植える
植物は、玄関まわりの季節感を演出し、自然で温かい印象を感じさせます。特に、コンクリートや石などの固い素材を多く採用する場合は、植物をプラスすると、無機質になりすぎるのを防げます。
手入れの手間を少なくするなら、地植えではなくプランターで育てたり、落ち葉の少ない常緑樹を選んだりしましょう。
木目調の軒・ウッドデッキを設ける
木目調や天然木の素材を玄関まわりにプラスすると、温かみや豊かさのある印象を与えられます。家の外壁材はタイルや金属などの人工的な素材が多く、無機質な印象に偏りがちです。そこに、木目の自然な質感を合わせると、柔らかさを加えられます。玄関外構が庭とつながっている場合は、あえてウッドデッキを道路から見えるようにすると、アットホームな雰囲気のあるおしゃれな外構になりますよ。
なお、屋外で雨風にあたる場所に天然の木材を使う場合は、定期的なメンテナンスが不可欠です。メンテナンスの手間を省きたい場合は、人工素材の木目調を活用しましょう。
玄関の外構をおしゃれにしたい!アプローチの素材8種
玄関の外構のなかでも、アプローチ部分にはさまざまな素材が使われ、その素材選びによって外構全体の印象ががらりと変わります。
ここでは、玄関アプローチに使われる代表的な8種類の素材と、それぞれの特徴、おしゃれに見せるポイントを解説します。
コンクリートのアプローチ
コンクリートは、シンプルでスタイリッシュなデザインと、高い耐久性が特徴です。価格が比較的安く加工しやすいため、広範囲の施工にも向いています。アプローチをコンクリートで仕上げると、シャープな雰囲気になり、黒色やグレーなどのモダンな外観の建物と相性がよいでしょう。
コンクリートのアプローチをおしゃれに見せるには、砂利や植栽などと組み合わせて、無機質になりすぎないようにするのがおすすめです。なお、雨などで濡れると滑りやすくなるので、小さい子どもや高齢の家族がいる場合は、別の素材や、コンクリートでも滑りにくい仕上げを選ぶと安心です。
砂利のアプローチ
砂利は、自然な風合いと優れた排水性がある素材です。安価で、和テイストからモダンな外観まで、幅広い住宅スタイルと相性が良いので、多くの玄関外構で使われています。歩くとじゃりじゃりと音がするため、防犯効果を高めたい場合にも適しています。
砂利のアプローチをおしゃれに見せるには、石の色にこだわってみましょう。和テイストの建物ならグレー一色の砂利、表情を加えるなら白や赤みがかった石とミックスされた化粧砂利がおすすめです。砂利のアプローチは雑草が生えやすいので、砂利と地面の間に防草シートを施工します。雪かきもしづらいため、雪の降るエリアでは砂利以外の素材とかけ合わせるのがよいでしょう。
石材(敷石)のアプローチ
天然石を敷いたアプローチは、旅館や日本料亭などの外構で多く使われているとおり、高級感と重厚感を演出できます。御影石、石灰石、砂岩など、色合いや質感が異なるいくつかの種類から、住宅にマッチした石を選ぶと洗練された玄関まわりになるでしょう。
耐久性が高く、メンテナンスの手間もかかりません。価格は他の素材よりも高額なので、外構のアクセントとして利用されるケースが多いです。
レンガのアプローチ
温かみのある質感と美しい色合いが魅力のレンガも、アプローチの素材として人気です。時間の経過とともに風合いが増す点や、植栽と相性が良い点も人気の理由です。ヨーロピアンスタイルやナチュラルテイストの住宅には、レンガのアプローチが似合います。
色と形状のバリエーションが豊富なので、緩やかな曲線を描いたアプローチに仕上げれば、立体的でおしゃれな外構を演出できます。
タイルのアプローチ
タイルは、豊富なデザインと色彩で、ほかにはない個性のある玄関アプローチをつくれる素材です。磁器タイル、天然石調タイルなど、幅広いラインアップがあるので、あらゆる住宅のテイストに合わせて選べます。
たとえば、和モダンの落ち着いた外観には、グレートーンの石調タイルを使えばスタイリッシュな印象に仕上がります。洋風テイストの家には、褐色やオフホワイトといった暖色のタイルが似合うでしょう。
メンテナンス性に優れている一方で、滑りやすいタイルもあるため、屋外専用の滑りにくいタイプを選ぶと雨の日も安心です。
インターロッキングのアプローチ
インターロッキングブロックとは、コンクリート製のブロックをレンガ調に組み合わせて施工する工法です。ブロックの間に隙間がある分、水はけが良く雨に濡れても滑りにくいので、安全に使えます。
天然石やタイルに比べると安価で、ブロックの組み合わせによってさまざまなパターンに仕上げられるため、デザイン性の高いアプローチを低コストで実現したい場合におすすめです。
枕木のアプローチ
枕木は、線路に使われる長方形の木材で、天然木ならではのぬくもりや重厚感が魅力です。ナチュラルスタイルや和風テイストの住宅と相性がよいのはもちろん、モダンな外観の住宅に掛け合わせると、柔らかな印象をプラスできます。植栽と相性が良く、石材や砂利と組み合わせても、おしゃれな外構を演出できます。
天然の枕木は経年変化による色合いの変化が魅力ですが、美しく保つには定期的な防腐処理や塗装が必要です。メンテナンス性を重視するなら、コンクリート製の枕木風ブロックで代用するのがよいでしょう。
洗い出しのアプローチ
洗い出しは、コンクリートに砂利や石を混ぜ込み、表面を洗い出して石の質感を露出させる仕上げ方法です。天然石の美しさとコンクリートの耐久性を兼ね備えながら、滑りにくい機能性にも優れています。
混ぜ込む石の種類や粒の大きさによってさまざまな表情を演出できる点や、和テイストからモダンな外観まで、幅広い住宅デザインに調和する点が魅力です。施工には高い技術が必要で、職人の技量で仕上がりが左右されるため、経験豊富な業者へ依頼するのがおすすめです。
おしゃれな玄関・外構の実例4選
竹内建設で建築したおしゃれな玄関外構の実例を、4つご紹介します。気に入ったデザインがあれば、ぜひ参考にしてください。
実例1 家を引き立てるシャープなシンプル玄関外構
アプローチにはデザインコンクリートと砂利を合わせ、スタイリッシュに仕上げた玄関外構です。駐車スペースのコンクリートに施した斜線のデザインは、個性を演出しながら、奥行きのある広がりを感じさせます。
ゴロゴロとした割栗石(わりぐりいし)や植栽、インナーポーチの木目は、モダンな中にナチュラルさをプラスしています。大部分をメンテンナンス性の高い素材で構成し、手間をかけずに美しさを維持できるエントランスを実現しました。
実例2 モダンスタイル × 天然素材で昼も夜も美しい玄関外構
大判の天然石タイルを敷いたアプローチに、芝生と樹木のグリーンを掛け合わせた玄関外構です。住宅の外観はモダンなテイストですが、エントランスに石調タイル・植栽・門柱の割栗石といった天然素材を掛け合わせ、全体を優しい雰囲気に仕上げています。
樹木を下から柔らかく照らす照明によって、夜もぬくもりを感じられる玄関外構です。
帰宅時にあたたかく迎えてくれるインナーポーチの温色照明が、ぬくもりを感じさせます。
実例3 緩やかな丘の玄関外構
砂利や枕木、天然の岩石など、自然素材をふんだんに使った緑あふれる外構の実例です。
丘に登るようなアプローチは、大きなカーブを描くことで傾斜を和らげ、優しい雰囲気に調和しています。
天然木の外壁材に似合う、穏やかな玄関外構です。
実例4 レンガ×敷石でナチュラルな外構
アプローチにレンガや石材を用いたナチュラルなデザインの外構実例です。大小の石を敷き詰めずに組み合わせることで、柔らかな表情が生まれ、温かみのある風合いに仕上げられています。
玄関へ向かう動線に添えた植栽が、やさしい彩りとぬくもりを与えています。
玄関の外構・玄関アプローチづくりでよくある質問
おしゃれな玄関の外構やアプローチを考えるなかで、よくある質問と回答をまとめました。ぜひチェックしてみてください。
Q.玄関の外構づくりの優先順位は?
玄関の外構づくりでは、おしゃれなデザインも大切ですが、安全性・メンテナンス性といった機能面と予算を優先して考えましょう。
玄関は外出のたびに往来するので、雨で地面が濡れているときや荷物を両手に抱えているときも、安全に行き来できる機能性が求められます。また、天然の木材やレンガは経年劣化が進みやすく、定期的に塗装したり交換したりするメンテナンスの手間が発生するなど、素材の性質を把握しておく必要があります。
Q.外構・アプローチをつくる時に気を付けることは?
玄関の外構・アプローチづくりでは、防犯対策やプライバシー対策にも配慮が必要です。玄関まわりは家族の安全を守る場所でもあるので、敷地内に侵入させない工夫や、外からの視線を遮る対策が欠かせません。
たとえば、適度な高さの門扉や目隠しフェンス、センサーライトの設置、死角をつくらない配置などが挙げられます。おしゃれなデザインを叶えながら、安全な玄関外構を計画しましょう。
おしゃれな玄関アプローチ・外構づくりのご相談は竹内建設へ
「暮らしにきらめきを。」をモットーに、住む人とともに「きらめき」を見つけるお手伝いをする竹内建設では、建物だけでなく、玄関外構まで含めた家づくりをトータルでサポートしています。玄関のアプローチや外構は、外から見た家の印象を大きく左右します。家族の帰りをあたたかく迎える、おしゃれな玄関にしたいですよね。
デザインから施工まで一貫して対応するため、建物と調和した外構計画の提案が可能です。家づくりをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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まとめ
玄関の外構をおしゃれにデザインできると、家の外観の印象がぐっと向上します。おしゃれに見せるには、建物のテイストとの統一感、奥行きや立体感の演出、プライバシー対策の3つを意識してみてください。
また、玄関アプローチに使える素材にはいくつもの選択肢があり、選び方次第で見た目や使いやすさに大きく影響します。メンテナンスのしやすさも含めた長期的な視点で、理想のスタイルに合った玄関外構を実現させましょう。