玄関の方角はどこがベスト?実際の快適性・風水の両面から解説

2026/06/16

竹内建設のスタッフ Takako .S
著者
Takako .S

目次


「玄関の方角をどうすべきか......」
新築の間取りを決める際、玄関の位置や方角で悩む方は少なくありません。玄関の方角は、日当たり・間取りなど、暮らしの快適さに影響します。また風水・家相の面でも、関心をもつ方は多いでしょう。

この記事では【実生活】と【風水・家相】の両面から玄関の方角について解説します。風水上の各方位の特徴や、玄関の方角を決めるポイントもまとめました。これから新しい住まいの間取りを考える方は、ぜひ参考にしてください。

玄関の方角別の特徴【実生活編】    

はじめに、東・南・西・北のそれぞれの方角に玄関を配置した場合の、実生活でのメリット・デメリットを解説します。玄関の位置は、日当たりや室温、他の部屋の間取りへの影響など、暮らしの快適さに影響します。

まずは各方角の特徴を把握していきましょう。

東向き玄関|朝日が入り明るい

【東向き玄関】



メリット 朝日・午前の日当たりが良好
デメリット リビングダイニングや寝室へ朝日が入りづらい

東向きは、朝日が差し込む明るい玄関をつくりやすい方角です。清潔感のある明るい印象を保ちやすく、朝の出発を心地よく迎えられます。また、玄関を東側に設けることで、リビングは南側に広く配置できるでしょう。
一方で、リビングや寝室に朝日を取り込みにくいデメリットもあります。東側に玄関スペースを設けると、日当たりのよい東面を土間・シューズクローク・通路などが占めることになるため、間取りを十分に検討する必要があります。


南向き玄関|日当たりが最もよい    

【南向き玄関】



メリット 一日を通して日当たりが良い
デメリット ・夏場に暑くなりやすい・リビングやお庭の南からの日当たりが少なくなる

南向き玄関は、一日を通じて最も日当たりに恵まれる方角です。湿気がこもりにくいため、玄関内を清潔に保ちやすいメリットがあります。また、外からも建物の正面が明るく開放的に見えるので、好印象な外観をつくりやすいです。

ただし、夏場の暑さがこもりやすい点はデメリットです。ドア部分は外壁よりも外気温の影響を受けやすいため、玄関ポーチにはしっかり庇を設けて日差しを遮りましょう。南に玄関を配置する分、リビングやお庭が南面に接する面積が小さくなります。リビングに日当たりを確保できる間取り設計を工夫しましょう。

西向き玄関|間取りの自由度が高い

【西向き玄関】



メリット 東・南にリビングを自由に配置しやすい
デメリット 西日を受け暑くなりやすい

西向き玄関は、間取りの自由度を高めやすい点がメリットです。日当たりのよい南側・東側のスペースをリビングや居室に充てやすくなります。

デメリットとして、午後の強い日差しが入りやすい点があげられます。特に夏場の夕方は西日が強く、ドアから外気の熱が伝わりやすいため、断熱性の高い玄関ドアを選びましょう。

北向き玄関|南側のスペースを広く活用しやすい

【北向き玄関】



メリット リビングを南・東に配置でき自由な間取り設計がしやすい
デメリット ・冬場は一日中温度が上がりにくい
・湿度が高くなりやすい
・雪国では、玄関ポーチの雪が解けにくい

北向き玄関の大きなメリットは、敷地の南側をリビングや居室に活用できることです。日当たりのよい南側に大きな空間を配置しやすく、開放的な住まいを設計しやすいでしょう。

デメリットは、冬場の寒さと湿気への対策が必要な点です。日が当たりにくいため玄関内の温度が上がらず、湿度が高くなる傾向があります。雨上がりに玄関の外が乾きにくく、冬は凍結しやすいため、玄関ポーチやアプローチには滑りにくい素材を選ぶのがおすすめです。
雪が降る地域では、雪が解けにくく、雪かきの負担が増えるため注意が必要です。

玄関の方角別の特徴【風水編】    

玄関の方角は、風水上で重要な場所とされています。実生活に続いて、次は東・南東・南・西・北西・北・北東・南西の8方位それぞれの風水上の特徴を見ていきましょう。
風水とは、中国を発祥とする考え方で、土地や建物の方角・配置が運気や生活に影響するとされています。玄関は「家に気を呼び込む入り口」とされ、現代でも方角を気にされる方が多いのはそのためです。
なお、風水にはさまざまな流派や考え方があり、方角の解釈も異なります。ここでは、一般的によく知られている考え方を紹介します。

東|発展・健康運をもたらす

東は太陽が昇る方角であり、風水では「発展」や「成長」を象徴する方位とされています。朝日のエネルギーが家の中に流れ込み、家族の健康運や活力を高めると考えられています。

南東|縁を通じて金運が上がる

南東は「縁(えん)」を司る方位とされ、良好な人間関係や新しいご縁を呼び込む方角とされています。人との縁がビジネスや生活を豊かにするとの考えから、金運のアップにもつながりやすいといわれます。

南|名誉運・人気運が高まる

南は一日中太陽が当たる活気のある方位で、風水では「名誉運」や「人気運」の象徴とされています。社会的な評価が高まり、周囲からの信頼や人望を得やすくなるといわれています。南の玄関は成功や金運上昇にもつながるとされ、縁起のよい方角です。

西|金運・財運を左右する    

西は「金運」や「財運」と深く結びついた方位です。ただし、西玄関にすれば金運が無条件に上がるというよりも、「お金の出入りが多くなる」という解釈が一般的で、玄関まわりを整えて清潔に保つことでお金が入ってきやすくなるといわれています。

北西|仕事運や家庭運に影響する

北西は「主人の方位」とも呼ばれ、世帯主の仕事運やリーダーシップ、家庭内の安定に関わる方位とされています。北西の玄関が整っていると家族の結束や家庭運を高め、反対に荒れていると人間関係にネガティブな影響があるといわれています。

北|貯蓄運に影響する    

北は陰の気をもつ方位とされ、「貯蓄運」や「金銭管理」と関わりが深い方位です。玄関を清潔で明るい状態に保つことが、運気を整えるポイントといわれています。

北東|鬼門で悪い気が入りやすい

北東は「鬼門(きもん)」と呼ばれ、古来、邪気や悪い気が入り込む方角とされてきました。鬼門の方角に玄関を置くと、悪い気が家の中に流れ込みやすいと考えられています。北東は冬場の日照時間が短いため、湿気がこもりやすくカビが生じやすいことから、玄関・水回りの配置は避けられてきました。
土地や間取りの都合で鬼門の方角に玄関を設ける場合は、こまめな清掃や換気を心がけましょう。また、生命力のある植物を置くことで邪気を払う効果があるとされています。

南西|裏鬼門で注意が必要    

南西は北東の鬼門と対をなす「裏鬼門(うらきもん)」と呼ばれる方位です。鬼門と同様に悪い気が出入りしやすい方角とされてきました。
実生活では西日の影響を受けやすく、夏場に暑くなりやすい方角であるため、北東の鬼門と同様に玄関の配置は避ける傾向にあります。裏鬼門への対策も鬼門と同じく、玄関を清潔に保つことが基本です。

玄関の方角の決め方4つのポイント

玄関の方角は、風水や日当たりの好みだけで自由に決められるものではありません。道路との位置関係や周辺環境など、現実的な条件との兼ね合いもあります。

ここでは、玄関の方角を決めるときに押さえておきたい4つのポイントを解説します。

道路・敷地との関係

一般的に玄関は道路側に面して設けることが多いので、土地の向きによって玄関の方角も絞られます。玄関は、道路と駐車スペースからアクセスしやすい位置を考えましょう。
たとえば、北側に道路がある場合は、玄関は北・北西・北東に設ける間取りが設計しやすくなります。方位だけを気にして南に玄関を設けると、アプローチが長くなり、かえって不便になります。設計士に相談しながら、出入りしやすい玄関と間取りを考えてください。

隣家・周辺環境との兼ね合い

両隣の建物との位置関係などによって、最適な玄関の位置は変わります。駐車場の位置やプライバシー確保も考慮が必要です。たとえば、南向き玄関でも、敷地の南側に高い建物があると暗い玄関になってしまいます。

隣家の窓や往来から視線が入る位置になる場合は、植栽やフェンスで遮る工夫をおすすめします。日々の生活が快適になるよう、周囲環境に調和した玄関位置にすることが大切です。

家全体の間取りバランス

玄関の方角は、リビングや居室の配置に影響します。たとえば、玄関を南側に設けると、家族が長い時間を過ごすリビングやダイニングが南面に接する範囲が小さくなる場合があります。
玄関だけの配置・日当たりで判断せず「どの部屋の明るさを重視するか」「動線をどう設計するか」といった視点から、間取り全体を考えましょう。


風水・家相は参考程度に

玄関の方角を考えるときは、風水や家相にこだわりすぎず、実生活の快適さを総合的に判断することをおすすめします。たしかに風水や家相は、古来の知恵をもとにした考え方で、生活の快適性と重なる部分も少なくありません。北東(鬼門)は湿気が溜まりやすいため、清潔に保つ必要があるという考えは、現代の衛生管理の観点とも一致します。
ただし、土地の条件や間取り、家族の生活スタイルによっては、風水上の吉方位に玄関を設けられない場合もあります。現代の高気密・高断熱住宅なら、方角による温度差も小さく抑えられるでしょう。風水や家相はあくまで参考に捉え、実生活上の快適性や間取りのバランスを優先して考えましょう。


玄関の方角に関するよくある質問

玄関の方角について、家づくりの検討中によく寄せられる疑問をまとめました。

Q.玄関の方角はどうやって調べる?

風水上の方位は、家の中心から見た玄関の位置で判断します。間取り図の中心の点から8方向に線を引き、玄関がどの方角に入っているかで判断するのが一般的です。間取りの上に透明の方位盤を置いて調べる方法もあります。

風水にこだわらない場合は、玄関ドアが向いている方向で「南玄関」「東玄関」と呼び分けられることが多いでしょう。

Q.土地が決まっていて玄関の方角が選べない場合はどうすればいい?

建物の性能や設計の工夫でカバーしましょう。接道の方向によって玄関の方角が決まる土地でも、設計の工夫次第で快適な玄関にできます。たとえば北向きの玄関なら、断熱性能を高め、熱が逃げにくいよう窓の配置を工夫するのがポイントです。採光が必要な場合は、断熱性の高い高窓や小窓を取り入れると、明るさと暖かさを両立できるでしょう。
風水が気になる場合は、鬼門・裏鬼門の玄関まわりに厄除けの意味があるヒイラギを植える対策が有名です。

Q.方角の影響で玄関が暗くなる場合、明るくする方法は?    

窓計画・照明計画で明るい玄関に改善できます。玄関ホールの天井や壁に、高窓や小窓を設けると、北側の玄関であっても採光を確保できます。また、採光用のガラスが入ったドアも有効です。
照明はダウンライトを複数配置したり、人感センサー付きのライトを取り入れたりすることで、暗さを感じにくい空間になります。壁・床の色を白やアイボリーなどの明るいトーンにすることも、空間を明るく見せる効果があります。


まとめ

玄関の方角は、日当たりや室温、間取りへの影響など実生活の快適性に直結するとともに、風水・家相の観点からも関心の高いテーマです。東向きは朝日が入り明るく、南向きは日当たりと明るさに優れています。西向きは間取りの自由度が高く、北向きは南側の居室を広く取れる点が特徴です。
風水では東・南東・南が吉方位とされ、北東(鬼門)・南西(裏鬼門)は避けたほうがよいとされます。ただし、風水や家相はあくまで参考程度に捉え、道路や隣家・周辺環境との兼ね合いなどを総合的に配慮することが大切です。家族のライフスタイルに合った玄関位置を、住まいの間取りバランス全体から判断しましょう。
竹内建設では、敷地の条件やリビングなどの間取りバランス、家族の動線にあわせた最適な玄関設計を提案します。玄関の方角が気になる方は、ぜひ竹内建設にご相談ください。
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