一人暮らしに平屋は向いてる?実例で見るメリット・デメリットとおすすめの間取り

2026/01/08

竹内建設のスタッフ Masato .S
著者
Masato .S

目次

働き方やライフスタイルなど、多様化が進む近年では、住む家についてもさまざまな選択肢があります。家族みんなで暮らしていた日本古来の平屋も、コンパクトで自由度の高い家づくりができると、幅広い世代で人気です。

平屋には二階建てにはないメリットもあり、将来を見据えて選択する人も増えています。

この記事では、平屋のメリット・デメリット、平屋に向いている人、間取りの選び方などを詳しくご説明しています。一人暮らしに最適な施工実例とあわせてご紹介していますので、平屋に興味のある方はぜひご覧ください。

平屋の一人暮らしが人気上昇中!

近年では、デザイン性の高さやライフスタイルに合わせた暮らしやすさなどから、部屋数や面積が少なく済む一人暮らしでのニーズが高まっています。

平屋は古くから日本で広く用いられており、伝統的な建築様式や素材を生かした昔ながらの日本家屋が長く愛されてきました。

平屋は一階建ての住宅で、水回りや寝室など、すべての部屋が一階に収まっています。上階がないので階段も必要なく、上下階の移動をしなくてもいい、天井を高くできるなどの特徴があります。

特に、階段の上り下りがないことからシニア世代も安心して暮らせる、趣味や仕事など自分のスペースを確保できると若者世代にも人気になっています。

平屋で一人暮らしをするメリット6つ


平屋での一人暮らしには、マンションや二階建てにはないメリットがあります。特に代表的な6つのメリットについてご説明します。

掃除や維持管理の負担が軽減される  

すべての部屋が一階にあるため掃除や片付けが楽にできます。重い荷物や掃除機を持って階段を上り下りしたり、段差の掃除をしたりといった手間がありません。

また、家の外壁や屋根の修繕についても、高い足場を組む必要がないため、維持管理の費用が軽減されるといったメリットもあります。
高齢者や女性でも大きい家具や家電の移動がしやすく、買い替え時の運び入れにかかる費用が発生しないなど、金銭的な面での負担も減らせます。

自分好みの間取りを決めやすい

一人暮らし用と決まっているなら、ライフスタイルに合わせて自分の好きなように間取りを決められます。

たとえば、玄関とガレージをつなげていつでも趣味の車やバイクをいじれるようにしたり、LDKと寝室に間仕切りを作らず広いワンルームにしたりといった個性的な間取りも可能です。

コンパクトな平屋でも一人暮らしならのびのびスペースを使えるため、窮屈な思いをすることもないでしょう。家族に気兼ねすることなく、自分の好みにあわせたカスタマイズができるのも魅力です。

バリアフリーにできる

平屋は上階がなく、階段の設置が不要なため、自然とバリアフリーにしやすい構造になっています。

たとえば、高齢になるとちょっとした段差も足腰の負担になりがちです。その点平屋なら、洗濯物を運ぶために階段を上り下りする必要がなく、生活動線がワンフロアで完結します。
階段以外にも、一人暮らし用の平屋なら部屋数を絞ったコンパクトな間取りが可能です。間仕切りを最小限に抑えた開放的なバリアフリー空間を目指せます。

安心してペットと一緒に暮らせる

犬や猫、小動物などペットを飼う場合も、平屋は二階建てやマンションより安心して暮らせるメリットがあります。

小型犬や足の短い種類の猫、ウサギやフェレットなどの小動物の中には、階段の上り下りが苦手なペットもいます。ワンフロアの平屋なら、転落の危険や足腰への負担を減らして安全に暮らせるでしょう。

また、飼い主もペットがどこにいるかすぐにわかり、常にそばにいられて安心できます。

隣室の騒音の悩みから解放される

一軒家なら、上下左右に接している部屋がなく、日常の生活音や話し声などの騒音トラブルから解放されます。

マンションにもいろいろなメリットはありますが、どうしても避けられないのが隣室の騒音による悩みでしょう。隣の部屋だけでなく、部屋の位置によっては上下階の音も気になりますし、自分が出す生活音にも気を使います。

また、家族で暮らしていてもライフスタイルが違うとそれぞれの出す音が不快に感じる可能性も少なくありません。平屋での一人暮らしなら、上階からの足音や階段を上る音なども発生せず、好きな音楽をかけて開放的に暮らせます。

庭でガーデニングや家庭菜園を楽しめる    

一人暮らし用の平屋なら、ガーデニングや家庭菜園を存分に楽しめます。建物の面積を抑えられ、敷地内に十分な庭スペースを確保できます。

ベランダにプランターを置くようなこじんまりとしたガーデニングではなく、直接土を耕した本格的な家庭菜園も可能です。二階にいると庭まで降りるのがおっくうになりがちですが、リビングから直接庭に出られるようにすれば、いつでも様子が見られて世話もしやすくなるでしょう。

平屋で一人暮らしをするデメリット4つ


平屋で一人暮らしをする際には、平屋ならではのデメリットもあります。代表的な4つのデメリットと対策方法についてもまとめていますので、参考にしてください。

広い土地が必要になる

平屋は二階建てと比べると広い土地が必要になる傾向にあります。寝室やLDK、水回りなどすべての部屋をワンフロアに収めなくてはならないからです。

土地が広くなると、それだけ購入費用も高額になりますし、固定資産税も高くなるため、土地と建物の面積は慎重に検討したほうがいいでしょう。

ただし、一人暮らしなら20坪ほどあれば十分暮らせますし、洗面台とトイレを一体化させる、間仕切りをなくして空間を広々使うといった工夫でコンパクトな平屋にできます。

建築費用が高くなる場合がある

平屋は、同じ延床面積の二階建てと比べると、建築費用が高くなる可能性があります。上下で面積を増やせない分、一階あたりの面積が広くなり、建築費用が高い基礎部分と屋根の工事面積が増えてしまうからです。

ただし、面積については土地の広さと同様になるべくコンパクトに収まるようにすれば、二階部分の工事が必要ない分、逆に建築費用が安くなる可能性もあります。

日当たりや風通しの確保が難しい場合がある

平屋は、近隣の建物や環境によっては、日当たりや風通しの確保が難しい場合もあります。周りを二階以上の家に囲まれていると、一階部分しか高さのない平屋には、どうしても日が当たらず、風も通りにくくなってしまうからです。

このような環境では、自然光や風を室内に取り込む工夫が必要です。

具体的には、以下のとおりです。
・吹き抜けを設けて高い位置に窓を作る
・窓の大きさや数、位置を調整する

これらの方法で、採光や通風を改善できる可能性があります。

プライバシーの確保が難しい場合がある    

平屋はプライバシーの確保が難しいことがあります。外を歩く人と同じ目線に窓があり、室内が見えやすくなってしまうからです。また、一階の窓は侵入されやすく空き巣被害など防犯上の問題もあります。

外からの目線が気になるなら、なるべく目線より高い位置に窓を作って採光や通風に利用しましょう。横か縦に細長い形状にすれば、侵入もしにくくなり安心です。

庭に向けて大きな掃き出し窓を作るなら、高さのある柵や塀を設置するのも効果的ですが、高すぎると侵入者にとっても身を隠しやすくなる危険性もあります。
洗濯物を庭に干す際にも、二階のベランダと違い手が届きやすくなってしまうので、防犯カメラを設置するなどの対策も必要でしょう。

平屋での一人暮らしはどんな人におすすめ?    

平屋での一人暮らしは、趣味や好きなこと、ライフスタイルを大事にして暮らしたい人に向いています。自分の好きなように間取りを決められ、カスタマイズもしやすく自由度が高いからです。

また、階段の上り下りが必要なく掃除や荷物の移動が楽なことから、足腰に不安のある方やシニア世代、家事を楽にしたい方にもおすすめです。

<平屋での一人暮らしに向いている人>
・自宅で時間を気にせず趣味を楽しみたい
・楽器演奏や音楽鑑賞など音が出る趣味がある
・上下左右の騒音トラブルから解放されたい
・いつもペットのそばで暮らしたい
・階段の移動や段差のないバリアフリーの家にしたい
・ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい
・コンパクトながら好きな間取りにしたい

一人暮らし向けの平屋におすすめの間取り    

一人暮らし向けの平屋におすすめの間取りとそれぞれの特徴をご紹介します。

間取りの選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
平屋の坪数はどのくらいがベスト?平均と土地選びのポイントを解説

【1LDK】コンパクトながらも空間のゆとりがある        

1LDKは、寝室とLDK、水回りなど快適に暮らせる部屋と設備がコンパクトにまとまった間取りです。国土交通省による「豊かな住生活を実現するために必要とされる住宅」としては、一般的な戸建住宅の広さの目安は55㎡(16.6坪)ほど。

参照:国土交通省|住生活基本計画における「水準」について

寝室はベッドを置くスペースや収納で5~6帖ほどあれば不自由しないでしょう。LDKは間仕切りのないひとつの空間として、カウンターキッチンの向かい側にテーブルと椅子を置いて食事スペースにすれば、コンパクトに収まります。

キッチン・洗面所・浴室などの水回りを一列に配置すると、生活動線ができて家事もしやすくなります。短い距離で移動できるのでシニア世代にも向いていますし、あまり家具や荷物を持たないミニマリストにもおすすめの間取りです。

【1LDK+ガレージ】ガレージ付きで移動が楽になる    

車やバイクを所持しているなら、シンプルな1LDKにガレージをつけた間取りがおすすめです。玄関から直接ガレージに出られるようにすれば、雨の日にも濡れずに外出できます。

車やバイクが趣味の場合、ガレージをガラス張りにすれば、部屋から好きな車体を眺められる個性的な間取りにもなります。

ガレージは風雨をしのげていろいろな使い方ができるスペースで、車やバイクの整備以外に、ものづくりやフィットネスなどの場所にも活用可能です。

【2LDK】ワークスペースや趣味部屋を確保できる

趣味で収集したアイテムがたくさんある、個室で仕事に集中したいという方には、ワークスペースや趣味部屋を確保できる2LDKが向いています。

寝室のほかにもうひとつ個室を作り、収納棚やデスクなどを設置します。作業するためだけの部屋ならそれほど広さは必要ないでしょう。来客やペットが入れないように、狭くても個室にする点が重要です。

広さの目安は1LDKから一部屋増えた20坪ほどです。広さが確保できないときは、天井を高くしてロフトを作り、収納や趣味のスペースとして活用することもできます。

【ワンルーム】壁や扉などの間仕切りがなく開放感がある

一人暮らしの平屋なら、寝室や趣味部屋などの個室を作らない開放的なワンルームの間取りも可能です。

バス・トイレなどを除くと寝室やLDKに間仕切りがなく、ひとつの大きな空間になっています。壁やドアを作らない分建築費用も安くなりますし、狭い個室より広々使えます。

ただし、間仕切りがないと寝る場所などのパーソナルスペースも丸見えになってしまうため、プライベートスペースは衝立やパーテーションなどで一時的に隠せるようにしておきましょう。

キッチンでの料理のにおいや煙などがファブリックにつきやすくなる点にも注意が必要です。全体的に雑然とした印象になりがちなので、扉付きの収納を設け、ものを出しっぱなしにしないことをおすすめします。

一人暮らし向け平屋の広さと値段の目安    

平屋で一人暮らしをするなら、20坪(約66㎡)程度の広さがあれば、ゆとりのある1LDK~2LDKの間取りになります。

建築面積から必要な土地の広さを求めるには、以下の式が用いられます。

建築面積 ÷ 建ぺい率 = 土地の広さ

土地の用途地域によって異なりますが、一般的な住宅地の建ぺい率は40%~60%です。

建ぺい率を50%とした場合
66㎡ ÷ 50 %= 132㎡

となり、20坪の平屋を建てるには40坪(132㎡)前後の土地が必要だとわかります。
土地の値段や建築費用についても地域差が大きいので一概には言えませんが、相場からおおまかな金額を想定することはできます。

下の表で北海道のエリア別費用の目安を表にまとめました。

<エリア別平屋の建築費用目安>



エリア 地価平均(㎡) 40坪(132㎡)の土地の値段 坪単価 20坪の建築費用 費用合計
札幌市 約28万円 約3,696万円 約92.3万円 約1,846万円 約5,542万円
函館市 約4万円 約528万円 約3.6万円 約72万円 約600万円
石狩市 約2.7万円 約356.4万円 約9万円 約180万円 約536.4万円

※参考:土地代データ/2025年[令和7年] 基準地価

一戸建てを建築する場合、土地の有無や地域による価格の違いで差が大きくなります。土地の広さや建ぺい率からどれくらいの家が建てられるかなど、予算とすり合わせて検討してみてください。

【実例】一人暮らし向けの平屋をご紹介        

実際に竹内建設で施工した一人暮らし向けの平屋実例をご紹介します。


外観は落ち着いたブラックに直線的なシンプルなデザインです。正面から見える窓は横長で高い位置に設置されており、外から見えにくく防犯性も高くなっています。
屋根に上がるはしごも設置しており、雪下ろしや修繕もしやすそうですね。


玄関にも明り取りの窓があり、昼間は照明をつけなくてもよさそうです。室内に直接郵便物が届くようになっているので、寒い日に外に出る必要がありません。
靴箱もしっかりとした大きさがあり、一人用なら十分な収納です。


広々とした洗面所も窓からの光で明るく、プライバシーも守られています。


洗面所のすぐ近くにキッチンがあり、水回りがまとまっていて家事もしやすくなっています。床の段差がないため掃除も楽々です。


ゆとりのあるカウンターキッチンには収納もたっぷり、窓からは景色も見え、ゆったりとした気分で料理もはかどりそうですね。全体的にシンプルなつくりで使いやすく、凹凸も少なく掃除の手間もかかりません。


キッチンの先には広々としたダイニングとリビングが広がっています。白でまとまった壁紙と大きな窓からの採光でとても明るく開放的な空間です。


リビングにつながる寝室は、扉を開ければ広さを感じ、来客時には間仕切りで完全に隠せます。収納もしっかりあり、整理整頓しやすい間取りです。間仕切り部分にも段差はなく、バリアフリーで安全面にも考慮されています。

平屋の一人暮らしに関するよくある質問    

平屋の一人暮らしに関して迷いがちなよくある質問に回答いたしました。どちらにするか迷った際の参考にしてください。

賃貸と購入どちらがいい?    

賃貸と購入どちらがいいかは、住む期間や用途、予算、こだわるポイントなどによって変わります。

・どのくらい住む予定か
将来的に同じ土地で長く一人暮らしをするつもりなら、土地を購入して好きな間取りの平屋を建てたほうがいいでしょう。将来のことはまだわからず、とりあえず平屋に住んでみたいという方は賃貸が向いています。

・なるべく費用を抑えたい
賃貸の家賃は地域によって金額の差が大きいですが、国土交通省の「令和6年度住宅市場動向調査報告書」によると、家賃の中央値は7万円となっています。1年84万、30年で2,520万円と想定して、購入金額と比較してみてください。

参照:国土交通省 住宅局|令和6年度「住宅市場動向調査報告書」P296

・こだわりポイントがある
賃貸の物件は数に限りがあり、希望の間取りやエリアで見つからない場合もあります。また、どうしても築年数は経っているので、新築や間取りにこだわりがあるなら購入がおすすめです。

平屋を購入するなら注文住宅と建売どっちがいい?    

注文住宅と建売では、間取りや設備などによって値段に差があります。自由度が高い分、注文住宅のほうが金額もかさみがちですが、注文住宅の建築資金は全国平均で 4,695万円、分譲戸建の購入資金平均は 4,591万円と大きな差はありません。

参照:国土交通省 住宅局|令和6年度「住宅市場動向調査報告書」P117,186

ただし、平屋となると販売されている件数自体が少なく、特に単身者用の小さな平屋ではほとんど選択肢がないと言っていいでしょう。試しに希望のエリアで平屋の建売住宅があるか検索してみて、見つからないようなら注文住宅を検討してください。

理想の平屋暮らしのご相談は竹内建設へ        

平屋での一人暮らしは、コンパクトであまり広くなくても自由に空間を使えるメリットの多い選択のひとつです。

ただし、賃貸や建売では一人暮らしに適した平屋の数はそう多くありません。

竹内建設では平屋の建築にも力を入れており、平屋のモデルハウスも公開し、人によって異なる『暮らす』をともに考える家づくりを行っております。

高齢になっても安全に住めるバリアフリーの平屋や、趣味を存分に楽しめるこだわりの平屋など、ご希望をぜひお聞かせください。

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まとめ

平屋は、階段の上り下りがなくバリアフリーが可能で、一人暮らしにも適しています。一人暮らし用なら好きな間取りやこだわりを詰め込んだ平屋が建てられますし、音の出る趣味やペットとの暮らし、家での仕事もしやすくメリットがたくさんあります。

それほど広さを必要としないため、工夫次第で土地代や建築費用も抑えられますし、掃除や修繕の手間も軽減できるでしょう。高齢になってからの安全性も高く、快適に過ごせる平屋ですが、防犯や日当たりの問題もありますので、周囲の環境などもあわせて建築士と相談しながら理想の平屋を描いてみてください。

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