『おいしく、北海道らしく。』食卓を彩る日糧製パン

2025/09/10

竹内建設のスタッフ Yukiko .Y
著者
Yukiko .Y

目次

国道36号線ではおなじみの日糧製パンさんの看板 。この奥に竹内建設はあります。


こんにちは。竹内建設の山本です。
竹内建設では、『くらしにきらめきを』をコンセプトに家づくりを行っております。
北海道でのくらしをより豊かなものにするために、毎日にときめきをくれるような素敵な企業様を取材する連載コラム
「Illuminate a Life 〜北海道を輝らす企業〜」がスタートしました。


第1回は、北海道民の暮らしに寄り添い、食卓を彩り続けてきた「日糧製パン」。
子どもの頃から慣れ親しんだ、あのパンの香り。今も毎日の食卓に欠かせない、という方も多いのではないでしょうか。
素材の美味しさを味わえるしっとりやわらか食パン「絹艶」をはじめ、
「ラブラブサンド」や「チーズ蒸しパン」など、数々のヒット商品を生み出してきた日糧製パン。

<お話を伺った北海道を輝らす人>


新田 栞さん(写真左)
イチ推し商品は「水ようかん」。使用しているあんこは100%北海道産のあずき!とてもなめらかな食感です。
暑い夏は冷やして食べるのもおすすめです。水ようかんは夏季限定なので、その他に自家製あんを味わえる商品として「あん入りわらび餅」もおすすめです。


森山 このみさん(写真右)
イチ推し商品は「イギリス食パン」。トースト用と記載のあるように、トーストすることで小麦の香りと外はカリッ、中はもっちりした食感が際立つ食パンです。
サラダに入れてクルトンの代わりにするのもおすすめ!アヒージョの付け合わせとして食べるのも美味しいですよ。HPでレシピを紹介していますので是非ご覧ください!
イギリス食パンのページはこちら


<インタビュアー>


竹内建設 山本

思い出のパンは、高校時代に毎日のように食べたニューラウンディ。
食べると青春を思い出します。
通っていた高校がスポーツの強豪校だったのですが、
お昼時には体格のいい男子生徒たちが購買に押し寄せて
『おばちゃん!チョコブリッコください!!』『俺、ラブラブサンド!!』
かわいらしいネーミングとのギャップに和んでいたことを覚えています。

北海道の歴史と共に歩んできた日糧製パン

今では北海道の食卓に欠かせない日糧製パンですが、その歴史は意外にも、第二次世界大戦のさなかに幕を開けます。
その誕生の背景について、お話を伺いました。


創業は1943年と伺いました。どのようなきっかけだったのでしょうか。

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当時は今のように、生活者の皆さまに直接パンをお届けする会社ではありませんでした。陸海軍にお菓子を納めるための工場として『国に報いる』という意味の「北海道報國製菓有限会社」という社名でスタートしました。
終戦後には配給パンの加工を請け負うようになり、製パン部門の業績が非常に好調で製パン業が本業となったことで、社名も現在の「日糧製パン」へと変わりました。

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月寒に新工場を構えた日糧製パンは、勢いを加速させます。1960年代には旭川・釧路・函館の製パン企業を系列化し、道内全域へと事業規模を拡大 。
さらに1966年には東京の製パン会社を買収し、本州の市場へ進出を果たします 。
1980年代にはパン以外にも事業を多角化。納豆やお弁当の製造も開始しました。

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その後、経営資源を集中させるため、1999年には本州事業の大部分から撤退しましたが、北海道物産展で日糧の製品が販売されることもあるので、見かけた際はぜひ手に取ってみてください 。

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まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を遂げた日糧製パンさん。
今では家庭の食卓に欠かせない存在ですが、
創業当初は陸海軍を対象にお菓子を納品していたとは初めて知り、驚きでした。

『おいしく、北海道らしく。』に込めた思い


日糧製パンさんの「おいしく、北海道らしく。」というスローガンが素敵です!ここには、はどんな思いが込められているのですか?

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『おいしく、北海道らしく。』には、常においしさを追求・提供して成長し続けるという姿勢と意思、道産原料の活用と企業連携で地域に貢献するという姿勢と意思、そして北海道のおいしさを全国へ発信するという思いが込められています。

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大前提として、スローガンの根底には「安全・安心」があります。
皆さまに心から安心して召し上がっていただける製品づくりを第一に考えています。

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「安全・安心」「おいしさ」「北海道らしさ」、この3つが揃っているからこそ、永く道民の日常に食のきらめきを与えてくれる日糧製パンさんがあるのですね!

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現在の日糧製パンのロゴは1984年に作られたもの。矢印は麦の穂と躍進を表しているそうです。ブランドカラーの赤は「家庭の温かさ」、白は「清潔感」、黒は「力強さ」を表しています。


「おいしく、北海道らしく。」という理念は、商品づくりに明確に表れています。
食感・風味・くちどけが融合したおいしさの黄金バランスが持ち味のしっとりやわらかな食パン「絹艶」。多くの方から愛され続け、2025年7月をもって発売20周年を迎えました。
原料には北海道産の生クリーム・スキムミルク・上白糖を使用しており、まさに、北海道の豊かな恵みそのものを味わえる逸品です。
最近では、看板商品「絹艶」の発売20周年を記念し、お客様からのご要望で生まれた一本角サイズ(なんと通常の1斤の3倍!)も発売しました。
お好みの厚さにスライスして、トーストやサンドイッチなど自分好みにお楽しみいただけます。

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【絹艶】専用ページはこちら


このサイズにかぶりつくのは、パン好きにとって最高の夢ですね!

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そのほか、道内の高校や企業様とのコラボ製品の開発も積極的に行っており、地域社会の発展に貢献しています。

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新商品は月30種!!? 日糧製パン“開発力”の秘密

定番から季節限定、そしてユニークな商品まで、多彩なラインナップが魅力の日糧製パン。その原動力は、驚くべき開発スピードと柔軟性にありました。


私たちの強みは、なんといっても『商品の多様さ』。毎月30種類ほどの新商品をリリースしており、市場リサーチで「これは良い」と思ったアイデアは、すぐに商品化へと繋げます!
商品は開発チーム約30名を中心に行われる会議で、発売が決まります。毎回30〜40品の試作品が並び、評価が行われます。アイデアは開発担当者だけでなく、工場スタッフなど、部署の垣根を越えて様々な社員から集められます。こうした取り組みによって、多様な商品が生まれていくのです。

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新しい商品が生まれるきっかけは、社内だけではありません。お客様からの声も、大切な開発のヒントになっています。
お客様からいただいたご意見が、直接商品化に結びつくこともあります。「あの味が忘れられないので、もう一度食べたい」といったお声に応え、商品を復刻したこともありました。

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開発の楽しさは、商品の味わいやネーミングにも表れています。


季節限定商品も、楽しみにしてくださるお客様が多いです。例えば、北海道の郷土菓子でもある「べこ餅」は、初夏には「とうきび味」、春には「桜味」など、季節ごとのフレーバーが登場しますので、ぜひ注目してください!

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「ラブラブサンド」や「チョコブリッコ」など、一度聞いたら忘れないキャッチーな商品名も日糧製パンさんならではの魅力ですよね。

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ありがとうございます。「ラブラブサンド」 は、2つのサンドイッチを仲良く分け合って食べてほしい、という想いを込めて名付けられたと言われています。ネーミングも、お客様に商品を楽しんでいただくための大切な要素だと考えています。

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今後は、北海道以外の地域でも販売できるよう、日持ちするロングライフ商品の開発にも力を入れられているそうで、既にロングライフのチーズ蒸しパンなども発売されています。
毎月新しい商品が沢山発売されているのは、生活者としてとてもワクワクします。これからも、私たちの食卓にときめきを与えてくれる新商品を期待しています!


1990年に誕生した大ヒット商品「チーズ蒸しパン」

日糧製パンの描く未来

戦時中の1943年に創業して以来、北海道の歴史と共に歩み、道民の食卓を支え続けてきた日糧製パン 。
創業82年を迎えた今、85年、90年、そして100年という未来の節目に向かって、新たな挑戦を続けています。

その挑戦の核となるのが、新しい需要と価値の創造とサステナビリティへの取り組みです。
創業以来の使命である「食の安心・安全」の追求 はもちろん、現代の課題であるフードロス削減にも真摯に向き合っています。
それは、ビジョンとして掲げられている「人と環境にやさしい企業」 、「真の北海道企業への成長」  を実現するための実直な一歩です。

北海道の恵みから生まれるおいしさを、次の世代へ、そしてその先の未来へ。
お客様がこれからも安心して商品を食べられる持続可能な社会のために、日糧製パンの歩みは続きます。

取材を終えて

毎日必ず口にする「食」だからこそ、そこに「ときめき」があれば、私たちの暮らしはもっと輝きを増します。日糧製パンのパンは、そんな日々のきらめきを食卓に届けてくれる存在です。

そして、北海道産の素材を積極的に使っていく日糧製パンの姿勢は、北海道の木材を活かした家づくりを行う、私たち竹内建設の想いと深く重なります。

「食」と「住」。分野は違えど、北海道の恵みを大切に活かし、人々の暮らしを豊かにしたいという願いは同じです。普段口にするものや過ごす空間に、慣れ親しんだ北海道のものが使われていること。それは私たちの毎日に、特別な愛着と安心感を与えてくれます。

そんな素晴らしい企業がすぐそばにある。それは、北海道を愛する身として本当に誇らしいことだと改めて大きく実感することができました。

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