【実例あり】おしゃれなキッチンのつくり方ガイド!ポイント&アイデア7選
2025/08/20
目次
これから家を建てるなら、毎日の家事で使用する頻度の多いキッチンにもこだわりたいですよね。使いやすいかどうかだけでなく、キッチンに立つのが楽しくなるような、おしゃれなデザインを望む方も多いでしょう。
この記事では、キッチンをおしゃれにするポイントやおすすめのテイスト、アイデアなどを紹介します。竹内建設で施工したおしゃれなキッチンの建築実例も掲載しますので、ぜひ参考にしてください。
キッチンをおしゃれにするポイント5選
素材選びや配置など、おしゃれなキッチンに仕上げるポイントを紹介します。設計やデザインを検討中の方は、ぜひ取り入れてみてください。
テイストを決めて色を2~3色にしぼる
まずは、ナチュラルやスタイリッシュなど軸となるテイストを決めて、イメージに沿った色を2~3色にしぼりましょう。キッチンでは壁紙や家具、タイルなど選択するものはたくさんありますが、やみくもに気に入ったものを取り入れると統一感のない空間になりがちです。
たとえば、ナチュラルテイストならアースカラーやベージュなど落ち着いた色味、都会的でスタイリッシュなイメージならモノトーンやグレーなどがおすすめです。テイストを決めたら、床材や壁紙、シンク、家電、キッチングッズなどのデザインやカラーを選べば、まとまりのある理想のキッチンに近づけます。
素材の組み合わせをそろえる
キッチンの天板や作業台、シンクなどは、どのような素材を組み合わせるかによって、見た目の印象に違いが出ます。キッチンで使える素材は、以下のとおりです。
⚫︎大理石:高級感があり耐熱性、耐水性、耐久性が高い
⚫︎人工大理石:天然石の風合いがありデザイン性が高い
⚫︎ステンレス:サビに強く耐久性、耐熱性に優れ、シャープでスタイリッシュに仕上がる
⚫︎セラミック:シンプルで実用性が高く都会的な印象に仕上がる
⚫︎タイル:色や柄が豊富で耐熱性や耐水性が高い木材:ナチュラルな温かみがある
⚫︎木材:ナチュラルなイメージで温かみがある
たとえば、木材に白い人工大理石を組み合わせると北欧のカフェのような雰囲気になります。メインの素材を2~3つほどに絞ると雑多な印象にならず、バランスが取りやすいでしょう。素材の特徴を確認したうえで、組み合わせを検討しましょう。
見せる収納と隠す収納を分ける
収納する物によって、見せる収納と隠す収納を分けると、使いやすさを維持しながら清潔感があり整った印象のキッチンに仕上げられます。
デザイン性の高い調理器具や食器を並べて置いたり、スパイスや調味料を棚に並べたりといった見せる収納は、インテリアになると同時に、ワンアクションで手に取りやすく使い勝手もアップします。
一方、使用頻度の低い食器や調理器具、ストック品などは、扉付きの棚などに収納すれば生活感がなくスタイリッシュな印象になるでしょう。扉のない棚に収納する場合は、布やカーテンで隠す方法もあります。
すべてを隠すのではなく、見せる収納と隠す収納を使い分けると、使いやすさとおしゃれを兼ね備えたキッチンがつくれます。
動きやすい配置にする
収納家具や冷蔵庫などの家電を設置する場所についても慎重に検討しましょう。見た目ばかりにとらわれると、使いにくいキッチンになる可能性もあり注意が必要です。
たとえば、冷蔵庫・シンク・コンロの三点を三角形に配置し、各辺を適度な距離に保つと、無駄な移動が減り、複数人で立ってもぶつかりにくく使いやすいといわれます。壁に接しないアイランドキッチンは、開放感がありおしゃれなイメージですが、コンパクトなスペースに無理に設置すると、シンクやコンロが使いにくく、収納も不足してしまうおそれがあります。
キッチンは調理が目的で使いやすさが前提であり、火や水を使うことから安全性も必要です。スペースにそぐわない配置にすると、使いにくく見た目もごちゃごちゃした印象になってしまうため、デザイン性だけでなく、動きやすい間取りを取り入れましょう。
ゴミ箱の置き場所を考える
ゴミ置き場はどうしても生活感が出てしまうもの。間取りを計画する段階で、ゴミ箱の置き場所も考えておきましょう。シンク下にゴミ箱のスペースを確保しておいたり、ゴミ箱が一体化されている収納棚を設置したりしておくと、洗練された印象になります。素材選びなどで統一感を出したキッチンに、ゴミ箱が目立ちすぎないよう工夫しましょう。
設置場所とあわせて、使いやすいサイズ、必要な数を検討してみてください。
おしゃれなキッチンに映える6つのテイスト
色やデザイン、素材などを決める際には、軸となるテイストを決めることがポイントです。どんなテイストにするか迷う場合は、紹介する6つの中から選んでみてはいかがでしょうか。
北欧風
フィンランドやスウェーデンなど北ヨーロッパで愛されているデザインです。シンプルながら洗練されたデザインと、ホワイトベースのナチュラルなテイストが特徴で、日本でも人気を集めています。
キッチンに取り入れる際は、白を基調とした壁紙や天井に、天然木のフローリングやカウンターなどを選ぶといいでしょう。原色などの派手な色味は使わず、アースカラーやくすんだ色を組み合わせるのがポイントです。壁面にタイルを取り入れると、アクセントになります。
シンプルモダン
都会的で無駄な装飾のないシンプルモダンは、スタイリッシュなキッチンを理想とする人にぴったりなテイストです。
直線的なデザインや白・黒・グレーなどのモノトーンカラーが特徴で、ガラスや金属などの無機質な素材を用いるのが定番です。キッチンでは、ステンレス素材の設備や、主張の少ない木目の家具などを組み合わせるとシャープな印象にまとまります。
調理器具や調味料を並べるとイメージにそぐわないため、隠す収納でなるべく物を置かないようにしてみましょう。
ブルックリンスタイル
ニューヨークのブルックリンを起源としたブルックリンスタイルは、倉庫や工場などをリノベーションしたような、無骨なデザインと開放的なイメージが特徴です。
レンガや打ちっぱなしのコンクリートにむき出しの配管、使い込まれたヴィンテージの家具などを取り入れると、ブルックリンスタイルに近づけます。間仕切りのない広々とした空間に、黒やグレーなどを取り入れてみましょう。
自由な発想のデザインから生まれたテイストなので、好みに合わせて異素材を組み合わせてみるのもよいでしょう。
和モダン
和モダンは、現代の洋風なモダンデザインに日本の伝統的な和風モチーフを組み合わせた落ち着いたインテリアで、幅広い年齢層に人気のテイストです。木材や畳、和紙など日本で古くから使われている自然素材と、シンプルでスタイリッシュな洋風のデザインが特徴です。
キッチンでは、無垢材のフローリングや木目を生かした家具を合わせ、シンクや水栓は直線的でシンプルなタイプを選ぶと和の温かみとモダンなすっきり感を両立させられます。土鍋や和風の食器などを並べて見せる収納や、和紙でできたペンダントライトなどの照明で、随所に和を感じさせるのもおすすめです。
西海岸スタイル
西海岸スタイルは、青や白を基調として、アメリカ西海岸の空と海を思い起こさせる開放的な雰囲気が特徴のテイストです。
キッチンでは白をベースに青を差し色として組み合わせ、籐などの軽い素材を使った雑貨や照明を取り入れましょう。大きな窓から明るい光を採り入れれば、明るくさわやかなアメリカ西海岸の雰囲気を再現できます。アクセントにグリーンを置いたり、ペンキで塗ったようなデザインの壁紙を選んだりするのもおすすめです。
ナチュラルカントリー
ナチュラルカントリーは、欧米の田舎町を思わせる素朴で温かみのあるテイストです。ブラウンやベージュ、グリーンなどのアースカラーに木材、綿、麻、石など自然素材のインテリアを取り入れてみましょう。木目の家具の扉に、丸みのある陶器の取っ手を付けたり、かわいらしいキャニスターをそろえて調味料を入れ替えたりなどして、手作り感をアップさせるのもポイントです。
キッチンをおしゃれにするアイデア7選
ちょっとした工夫でキッチンのおしゃれ度を上げられます。キッチンをおしゃれにするアイデアを7つ紹介しますので、参考にしてみてください。
取っ手や蛇口を好みの金具に替える
シンクやコンロ、収納家具などはスペースの問題もあり好みのデザインを選べない場合もあります。そんなときは、家具の取っ手や蛇口を好みの金具に替えるのもおすすめです。
蛇口を、アンティークのかわいらしいものや装飾が施されたものなどにすると、印象が変わります。また、センサーで水が出るタッチレス水栓は、便利なだけでなくシンプルでスタイリッシュな見た目も魅力です。
戸棚や引き出しの取っ手も、サイズが合えばホームセンターなどで購入して自分で付け替えられます。取っ手が変わるだけでキッチン全体のイメージが変わるので、キッチンに立つ楽しさが増えるでしょう。
ペンダントライトを下げる
ペンダントライトは、キャンドル風のタイプや木材と和紙を用いた和風タイプ、シンプルでスタイリッシュなタイプなど、さまざまなバリエーションがあります。あらゆるテイストに合わせられるので、手軽に洗練されたキッチンに演出できるアイテムのひとつです。
天井から吊り下げる長さを調節できるので、手元を明るく照らしたい場合にも適しています。
下がり天井や折り上げ天井を設ける
下がり天井や折り上げ天井を設けると、空間にメリハリがつき、キッチンをおしゃれに演出できます。下がり天井は、通常の天井より10~20cmほど低くする工法で、ほかの天井と、下がり天井の素材やカラーを変えれば、空間にメリハリをつけられる点が特徴です。場合によっては換気扇のダクトや配管などを隠す役割も果たします。
周囲よりも天井を高くする折り上げ天井もおすすめです。天井が高くなることで、開放感が生まれて同じ面積の部屋より広く感じられます。立ち上がり部分に間接照明を設けるなど、照明計画の選択肢の幅も広がります。
R垂れ壁を設ける
R垂れ壁はアーチ壁とも呼ばれる工法で、出入り口上部の壁を曲線に仕上げるものです。
キッチンの開口部をR垂れ壁にすれば、ほかの部屋とゆるやかな仕切りができるので、特別な空間の演出が可能です。キッチンとダイニングに扉をつけなくても、目隠し効果や空調効率の上昇を期待できます。
ゆるい曲線のR垂れ壁は高級感があり、海外の住宅にもよく用いられています。欧米風のインテリアに仕上げたい場合におすすめの工法です。
観葉植物を置く
キッチンに観葉植物を置くだけでも、インテリアのアクセントになるほか、癒し効果も期待できます。ただ、料理で水や火を使うキッチンは、ほかの部屋と比べて熱や湿度も変化しやすいので、観葉植物の種類を選ぶ際は注意が必要です。
キッチンに置くのに適している観葉植物は、熱や湿気に強く初心者でも育てやすいポトスです。ポトスはつるを伸ばして成長するため、壁や天井から吊るして飾れば、おしゃれなキッチンに演出できるでしょう。
壁の一部にタイルシールを貼る
カラーや形が豊富で水回りを華やかに彩ってくれるタイルシールは、手軽にキッチンのイメージをアップできます。
本物のタイルを貼るのが難しい場合でも、タイルシールなら簡単に貼れて、コストも安く済みます。カラフルでポップなタイプから、本物のレンガのようなタイプ、上品で高級感のあるアートのようなタイプまでデザインが豊富なのも魅力です。
ただ、多くの製品は不燃性ではなくコンロまわりには使えないため、一定の距離を離して使う必要があります。常に水がかかる場所での使用を推奨しない製品も多いので、注意書きを確認して使用しましょう。
絵やドライフラワーを飾る
キッチンのテイストに合わせてコーディネートしやすく、気分や季節ごとに簡単に取り替えやすい絵画を飾るのもおすすめです。明るいカラーの花の絵はキッチンが華やかになりますし、新鮮な果物の絵は食欲を増進してくれるでしょう。お気に入りのカフェで見かけた絵画に雰囲気が近いものを飾れば、気分も上がります。
ドライフラワーも手軽に取り入れられるアイテムです。生花は水換えが必要である一方、ドライフラワーは定期的にホコリを払えば、数か月から1年程度はきれいな状態を維持できます。壁に吊り下げて飾れるので置き場所を確保する必要がなく、キッチンでの作業中も邪魔になりません。
おしゃれなキッチンの建築実例4選
ここで、実際に竹内建設で施工したおしゃれなキッチンの建築実例を4つ紹介します。好みのデザインがありましたら、ぜひ参考にしてみてください。
洗練されたモダンテイストのキッチン

硬質でクールなグレーのカウンターに、同色で仕上げられた柱が目を引くスタイリッシュなキッチンです。全体的に直線的な構成で装飾や取っ手などを排したミニマルなデザインは、シンプルで洗練された雰囲気を演出します。
木目調の天井に埋め込まれたダウンライトも、落ち着いたおしゃれな印象を与えてくれます。
R垂れ壁が目を引くひとり時間も楽しめるキッチン
白を基調とした壁紙に木材を取り入れた、ナチュラルなキッチンです。ツヤのあるタイルや、レトロな雰囲気のあるペンダントライトがアクセントになっています。
カウンターの外側には、R垂れ壁を設けた小さな空間にデスクと椅子を配置。家事の合間に趣味やひとり時間を楽しめる自分だけの場所が確保されています。
梁見せ天井で開放感のあるキッチン
あえて梁をむき出しにした梁見せ天井のあるキッチン。天井が高くなり開放感のある空間に仕上がりました。
シンクとコンロは腰壁で対面側からは見えないようになっており、そのほかの家具や家電も引き戸に収納。白い背景に木目が美しく映え、コンパクトなスペースでありながら圧迫感のない、すっきりとしたキッチンです。
スタイリッシュなペンダントライトとスポットライトを組み合わせた照明と、カウンターに置いた観葉植物がアクセントとなり、シンプルでおしゃれな空間に演出しています。
シンク周りをタイルで魅せる造作キッチン
造作だから叶えられた、シンク周りまでタイルで仕上げたおしゃれなキッチンです。青のモザイクタイルを取り入れると、清潔感を演出しつつインテリアのアクセントにもなります。
タイルは耐久性に優れ、タイルシートが使えないシンクやコンロまわりにも施工できます。さらに汚れも簡単に拭き取れるため、水回りの手入れがぐっと楽になるのも魅力。
機能美とデザイン性を両立した、日常の家事も楽しくなる、飽きのこないキッチンです。
おしゃれなキッチンづくりに関してよくある質問
これから理想のキッチンをつくりたいとお考えの方に向けて、おしゃれなキッチンづくりに関してよくある質問と回答を紹介します。
Q.造作カウンターの費用はどれくらい?既製品より高い?
背面となる壁や対面キッチンのダイニング側などにカウンターを設けると、作業効率が上がったり収納スペースが増えたりします。間取りや好みに合わせてオーダーメイドでつくる造作カウンターの価格は、使用する素材やサイズ、デザイン、依頼先によって異なります。背面カウンターの費用相場は、10万~30万円程度です。サイズや素材によっては50万円以上になる場合もあります。
一般的な住宅設備メーカーではカウンターのみの流通は少なく、収納も含む商品がほとんどです。そのため、カウンターのみの比較が難しいですが、W1800 × D450ほどのサイズでは本体価格、施工費を合わせて25万~40万円程度です。
造作カウンターを依頼する際は、ハウスメーカーや工務店に設計・デザインから任せられるか相談してみましょう。
Q.すっきり見せるコンセント配置は?
炊飯器、電子レンジなど、施工前の段階で導入する家電のサイズを確認したうえで設置する場所を決めておきましょう。カウンターに置く家電のコンセントは、天板の少し上に高さをそろえて設置するとすっきり見えます。
コンセントを後付けするとコストが割高になるため、必要な数、位置を慎重に確認してから施工を依頼するのがおすすめです。
おしゃれなキッチンのご相談は竹内建設へ
竹内建設では、お客様の希望に寄り添い、家族の『暮らす』を共に考える家づくりを、+αのご提案のデザイン力でお手伝いしています。快適で暮らしやすい家づくりのため、新築だけでなく、小さな修繕、リフォームや増改築、リノベーションまで対応。長いお付き合いを視野に入れています。
毎日の家事の基点となるキッチンは、暮らしに欠かせない場所。ご要望に応じたおしゃれで使いやすいキッチンをご提案させていただきます。
家づくりをご検討の方は、ぜひご相談にお越しください。
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まとめ
キッチンは生活の中心となるスペースです。使いやすさはもちろんですが、毎日の家事が楽しくなるような素敵な空間にしたいですよね。まずは、どんなテイストにしたいかや基調となるカラーを決め、好みのデザインをイメージしてみてください。
すでに完成しているキッチンでも、タイルシールや照明などで工夫すればおしゃれ度を上げられるでしょう。これから建てる家のキッチンをおしゃれにしたい、既存のキッチンをプチリフォームしたいとお考えの方は、ぜひ一度竹内建設へご相談ください。