ー木造架構で特殊建築をつくるー特建事業部の取り組み

2023/06/13

著者
磯部 勇人

目次


こんにちは。
特建事業部の磯邉です。
竹内建設には住宅以外の大規模な物件を建築する特建事業部があるのをご存知でしょうか?
今日はそんな特建事業部について少しでも知っていただけたらと思います。

1.特建事業部とは?

特建事業部とは、非住宅(弊社では、飲食店舗、児童福祉施設等、オフィス、高齢者施設など住宅以外の建築物のことを言います)建築物を木造で建築する部署です。
主なお客様は、法人様で、工事請負契約を締結して、設計事務所が作成する設計図書と建築地の状沢をもとに、
仮設計画や施工計画を立案し、施工図の作成を行い、監理者の承認を得て工事を進めるのが私たちの仕事です。

2.大規模な建物を木造でつくるメリット・デメソット

大規模な店舗や医療施設などはコンクリート造や鉄骨造で作られることも多く、あまり木造で作るというイメージはないかもしれません。
しかし、あえて木造で作るメリットもありますので、ご紹していきたいと思います。


2-1.鉄骨造、コンクリート造と比べて競合が少ない

先にもお話したように、鉄骨造やコンクリート造で建築することが多く、木造で建築できる会社自体本が少ないということがあります。
平成22年に国土交通省及び農林水産省では「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」を制定しました。
これは、脱炭素社会への取り組みとして、木材を使っていきましょうというもので、公共建築物における木材利用に取り組んでいます。
一方で民間の非住宅建築物でも木材利用の動きが広がりつつあるものの、施工できる会社が少ないので、なかなか取り組みが進んでいないのが現状のようです。
国としての取り組みが進んでいる中で、実際に木造で建築が可能な会社は少ないのが現状です。

2-2.法定耐用年数が短い

たとえば、工場を建てたとしましょう。
木造で建てた場合の法定耐用年数は15年、鉄骨造で建てた場合は31年、コンクリート造の場合は38年になります。
この法定耐用年数が何に関係してくるかと言うと、滅価償却費が変わってきます。
たとえば、工場の建築費がどんな構造でも2,000万円だったと仮定します。

木造は2,000万円÷15年=133万円/1年
鉄骨造は2,000万円÷31年=64万円/1年
コンクリート造は2,000万円÷38年=52万円/1年

高額なのに良いのか?と思われるかもしれませんが、税金は利益に対してかかるため、より短期間で多くの節税効果を生みます。
長い滅価償却のほうが有利になるのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、短期間で多くの費用を計上できるか、
早期に資金的な余裕ができ、その資金でさらに再投資できるかもしれません。
法定耐用年数が短いということは、建物自体の耐用年数が短くて長く使えないのでは、とご心配される方もいらっしゃるかもしれません。
耐用年数と耐久年数は異なります。耐久年数とはメーカーなどの独自の判断で
「これくらいの年数くらいは問題なく使用できますよ」という数字を公表しているものです。
耐用年数(法定耐用年数)は設備などの固定資産の使用できる期間として、法的に定められた期間のこと。


国が「資産価値はこれくらいの期間でなくなる」と定めた、減価償却費を決算書に計上するために必要な数字です。
木造建築物の耐用年数は15年とお話しましたが竹内建設では耐震・耐久に優れた構造や基礎工法を採用し、永く使っていただける建築中の提供を実現しています。
15年にったからそれて終わり、ではなく確かなメンテナンスを繰り返しながら永くご愛用 いただけます。

2-3.大規模木造建築物のデメリットとは

価格に関しては、木造だから特別安価ということはありません。
新型コロナウイルスなどにより状況は変化し、木材価格が高騰しています。
規模や建物の間取りなどによって価格はまちまちで、この構造が一番安価に済みますよ、というものではありません。また、工期に関しても同じことが言えます。

3.たとえばどんな仕事をしているの?

竹内建設の特連事業部では、どんな仕事をしているのかご紹介したいと思います。

3-1.福祉/医療施設

医療/福祉施設と言ってもその用途は多岐にわたります。
オーナー様のご要望をひとつひとつ整理しながら、
施設に従事する方々の働きやすい空間づくりと、
患者様や入居者様が安心して過ごせる空間を作り上げます。
福祉/医療施設の施工例はこちら

3-2.保育園/教育施設

宮武が主に手がけている保育園に関してはコラムで前にもご紹介させていただきました。
これからの未来を担う子供たちと親御さん、従事する職員の方々が
安心安全に楽しく過ごすことができる空間を作り上げます。
保育園/教育施設の施工事例はこちら


3-3.商業施設/オフィス

商業施設、オフィスといってもその形態は様々です。
オーナー様ごとに異なるご要望やこだわりを形にします。
お客様が過ごしやすく、従事する方々の働きやすさを追求した
空間づくりを目指します。
商業施設/オフィスの施工事例はこちら

4.色々な建物を木造で広めたい

特建事業音の色々についてご紹介してきましたが
いかがでしたでしょうか。
木造大規模建築は、いわゆる「ゼネコン」とよばれる大手施工会社ではなかなかやりたくないところです。
木造建築はそれだけ、人の思いや手間がかかる難しい仕事なのです。
難しいニッチな仕事だからこそ、やる価値があると私たちは考えています。
ご興味がおありでしたら、ぜひお問い合わせください。

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