HEAT20って何?断熱性能にこだわって家を建てよう

2023/05/09

竹内建設のスタッフ 西村 友貴
著者
西村 友貴

目次

こんにちは。西村です。
ゴールデンウィークも終わり、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日はHEAT20(ヒート20)について、一緒に勉強できたらと思います。

あまり聞き慣れないHEAT20という言葉ですが、みなさんご存じですか?
断熱性能にこだわって家を建てたい!という方なら知っておくと良い用語です。
今日は一緒にHEAT20について勉強してみましょう!


1.断熱性能の良い家ってどんな家?断熱って何?

「断熱性能の良い家に住みたい!」と思うのはみなさん同じだと思いますが、
断熱と言っても結構複雑で難しいものです。
言葉どおり、熱(ねつ)を断つ(たつ)のが断然。
夏は外の者い熱を室内に伝えない、冬は外の冷たさを室内に伝えない、尚且つ室内で暖房であたためた空気を室外に出さない(伝えない)のが断熱です。
なので、断熱性能というのは、いかに熱を伝えないか、その性能を上げることなので、断熱性能が良い=あたたかい家というのは誤った考え方です。
いくら断熱性能が良くても、その室内の空気をあたためる熱源(ストーブやエアコンなど)が適切に動いていなければ
あたたかい家にはならないのです。

1-1. 住宅で使われる内断熱と外断熱

住宅に使われる断熱の方式としては内断熱(うちだんねっ、軸間断熱とも言う)と外断熱(そとだんねつ、外貼断熱とも言う)の2種類があります。
内断熱は柱と柱の間に断熱材を入れる工法です。木造住宅の場合、木材も断熱材と同じ役目をはたしているので、柱と断熱材で家を断熱していることになります。
内断熱に対して外断熱というものもあります。
外断熱は「家の柱の外側をぐるっと断熱材で囲んでしまう工法で、家全体を断熱材でくるんだ魔法瓶のようなイメージです。

1-2.実は断熱だけじゃない。窓も重要

断熱材で家を断熱している家の場合、弱点となってくるのが家の窓です。
家の窓が大きければ大きいほど、そこから熱が伝わってしまいます。
この弱点をカバーするのがLOw-Eガラスだったり、トリプルサッシといった高性能の部材になります。
断熱はこう言った断熱材だだけではない窓や床、天井などに対する対策も必要になります。

1-3.断熱性能の良い家ってどんな家?

断熱の工法には色々ありますが、、一概に何が一番良い、ということは言えません。
どんなにお金をかけて断熱を強化しても、施工が悪く隙間だらけの
家であればその効果は発揮できないからです。
断熱の工法や使用する部材ももちろん大切ですが、それ以前に隙間なくきちんとした施工がほどこされている、ということが重要です。
この、家にどのくらいの隙間があるか、という数値をC値と言います。
C値が小さいと高気密(隙間がない、気密性能が高い)
C値が大きいと低気密(隙間が多い)ということです。
隙間が少ない高気密の家は”夏涼しく冬は暖かい家”となり、断熱性能の良い家と言えるでしょう。


竹内建設の家は内断熱で、吹き込みグラスウール「SUPAFIL」を採用しています。
たけうちの家の性能はこちら

2.HEAT 20って何?

それではここからは、HEAT20について勉強していきましょう。
HEAT20とは2020年7月に設立された「一般社団法人20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称。
このHEAT20は、住宅会社や大学の研究機関、断熱材の会社などの会員で構成されていて、戸建住宅の断熱の基準を住宅外皮水準G1~G3という数値で区分して提案しています。

HEAT20では断熱に関する数字として外皮平均熱費流率(外壁面がどのくらい熱を伝えにくいか、という数字)を満たせば良い、という考え方はしておらず、あくまで目安として考えています。
断熱性能を上げることはNEB(室温)とEB(エネルギー)の2つの指標が、住宅に暮らす人にとってよりよい数値を超えていくことを目標として定めています。


2-1.HEAT20を目指して家づくりをするとこんなに良いことがある

HEAT 20の定める基準に対応できる家をつくるということは夏涼しく冬暖かい断然性能の高い家づくりができる、ということです。断熱性能の高い家は家全体を均一な温度に保つ家づくりをしますので、ヒートショックの心配か少なくなります。
また、家の中の温度差が生むカビや結露も発生要因を少なくすることができます。こういったことは、生活の中の体感もありますが、これらのことが要因となる病気のリスクも少なくなり、医療費の軽滅につながるかもしれません。
また、熱を逃がしにくい住宅は冷暖房費の節約にもつながっていくでしょう。

2-2.HEAT20以外にも断熱基準はある

断熱基準にはHEAT20以外にも種類があります。
経済産業省が出しているZEH(ゼッチ)。
こちらは過去のコラムでもご紹介していますが、高性能の設備と断熱を組み合わせることによって、家で使うエネルギー消費量をプラスマイナスゼロにする、という取り組みです。
過去のコラムはこちら

ZEH基準でつくられたのが、5月13日にオープンするpopke平屋月寒東モデル。
ぜひZEH基準の過ごしやすさを体感してみてくださいね。
平屋モデルハウスについてはこちら

国を交通省が出している次世代省エネ基準は、外度性能の基準と一次エネルギー消費量の基準の2つで構成されています。
これら2つの基準より最も厳しい基準がHEAT20です。


3、断熱された家に住むということは健康を手に入れるということ

3-1、NEB、EBの考えかた

断熱がしっかりした家に住む、ということはあたたかい家を手に入れるだけてはありません。寒い家に住んでいたら起こっていたであろう病気や、寒さゆえにかかっていたであろう被服代などがかからない、という考え方がHEAT20の考え方です。家があたたかい以上に、断熱を強化することによって得るものは大さいのです。

4.まとめ

断熱について学んできましたがいかがでしたか?
-断熱性能を考えた家は見えない価値を生んでいる-ということがよくわかりますよね。
くわしく知りたいという方はぜひお問い合わせください!

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